詩の世界

壺のような日〜風と金木犀とイソヒヨドリ

さっき風が部屋の中に金木犀の香りを運んできました。ふわりと柔らかな秋の香り。

そしてその香りはいつの間にか消えて・・・また風が運んでくる。幸せな瞬間です。香りに気づくのが先で、花を見るのはいつも後からです。香りの芳しさに比べ花が小さくて地味なので「謙虚」という花言葉になっているとか〜〜。

爽やかな風にのって、鳥の囀りも聞こえてきます。イソヒヨドリです。このところずっと囀っています。美しい調べです。調べてみると「複雑な旋律でさえずる」とあります。「複雑な旋律」言い得て妙。https://orbis-pictus.jp/article/isohiyodori.php

オスは青い背オレンジの腹という美しい姿をしています。地味な灰色のメスとつがいで行動しています。もともとは、海岸沿いの崖地で巣を作り繁殖していた鳥で名前も「磯ヒヨドリ」とついているのですが、最近は都市部のマンションにも多く住み着いており、どこでも見られる鳥になりました。我が家のあるマンション群の屋上にとまっている様子も、日常的に見られますし、毎朝囀りで目が覚めますので、営巣しているのだろうと思います。あまり人を恐れない人懐っこい鳥です。

静かな秋の夕方、気持ちの良い風、美しい花の香り、鳥の囀り、こんな日は八木重吉の詩を読みたくなります。

壺のような日  八木重吉  詩集「秋の瞳」より

壺のような日 こんな日
宇宙の こころは
きざみたい!といふ 衝動にもだへたであらう
こんな 日
「かすかに ほそい声」のぬし
光を 暗を そして また
きざみぬしみづからに似た こころを
しづかに つよく きざんだにちがひあるまい、
けふは また なんといふ
壺のような 日なんだらう

 

光を 暗を どちらを彫みたいと思うか。それは紙一重なのかもしれないですね。

光と 暗を 両方彫むことで人はバランスを取っていくのでしょう。気持ちの良い秋の夕暮。

2020.9.29(火)今日もきっと月がとっても綺麗です!仲秋の名月は10月1日満月は2日だそうです。

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英語学習・音楽制作・WEBデザイン・体質改善など、色んな『まなび』と『教育』をテーマにnelle*hirbel(通称ねるひる)を中心に学びクリエーターチームで情報を発信しています。
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