10月24日朝刊、10月25日朝刊、の、折々のことば(鷲田清一)に、小川洋子さんと東畑開人さんの対談での言葉が、それぞれ取り上げられました。尊敬する鷲田清一さんが、同じものを読んで同じように心動かした、というだけで、かなり幸せな気分です。
以下そのままの文章です。
10月24日 今の人は一人になることの難しさに直面していると思います。小川洋子
誰しも外から窺い知れない「秘密」の領域を抱えているが、その地下に降りてゆくのは苦しい。だからつい外の情報で気を紛らわすと、作家は言う。こうした領域にあえて分け入らせてもらうことで、心が遠ざかるのでなくむしろ近しく感じるようになればいい。そうねがって小説を書いていると。
10月25日 自分らしさとか個性というのは変なものであり、居場所というのは、自分が変なままでいられる場所だということです。 東畑開人
生き延びるためには「誰かとつながる」ことが不可欠だが、他人とは違う自分だけの「秘密の部屋がある」こともそれに劣らず大切だと、臨床心理士はいう。たとえ歪であっても怯えることなく歪なままでいられる場所が人には要るということなのだろう。
今、小学生や親御さんたち、先生たち、とふれあっています。「先生の言うことをきちんと聞いて、言う通りに動いて、ちゃんと宿題をやって、並んで、静かにして、行進して、、、、、」という枠にハマることができないでいる子どもたちの、居場所が、たくさんあると本当にいいと思います。
2024年10月25日(金)朝夕は冷たいと感じるようになりましたが、まだまだ暑いです。電車に乗れば冷房がかかっていて、それが寒かったりします。遠足シーズン、小学生たちの遠足(社会見学)と出会うことも多いです。先日乗り合わせた小学生たち(多分5年生くらい)は、本当に静かに乗っていました。たくさんの子どもたちを少人数の先生で引率される厳しさを子どもたちもわかっているのだと思います。本当に良い子にしていました。でも私にはその静かさを少し不気味に感じました。良い子たちなんだけどなあ、、、、、声聞きたかったなあ。