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家持追っかけ旅④高岡(1)家持と池主③

七尾を後にして、石川県から富山県に入ります。海岸沿いの町は「氷見」。関西では、氷見直送の魚を看板にしているお店をよく見かけます。氷見を通り過ぎて高岡に入ります。

古代、高岡には越中国国府が置かれていました。大伴家持は746年に国司として赴任し、在任した五年間に多くの秀歌を残しました。高岡市は“万葉の里”と呼ばれ、高岡市伏木に高岡市万葉歴史館があります。

https://www.manreki.com/とてもよく作られているHPです。家持くんや、いけぬし君、おおいらつめちゃんのツイッターもあります。池主(いけぬし)君のツイッターの自己紹介は次のようなものです。「古代文化や富山・高岡の魅力を、サブカル系の話題も混じえつつお伝えします。池主は国司ナンバー3で、家持の親戚。越中で家持を出迎え、病気になったやかもち様を励ましました。一部に怪しげな噂もありますが、私がいたからこそ、やかもち様の歌の力は伸びたのですよ。」ふふふ、やはり怪しげな噂があるのですね。https://twitter.com/ikenushi

話が少しずれますが、昨日、今日と月がとっても綺麗です。明日9月2日が満月です。月を題材にした池主の歌を一首。

月見れば 同じ国なり 山こそば 君が辺を 隔てたりけり (万葉集巻十八 4073)

つきみれば おなじくになり やまこそは きみがあたりを へだてたりけり

月を見ると同じ国だと思われますが、山こそがあなたのあたりを私から隔てていることです。

相思はず あるらむ君を あやしくも 嘆き渡るか 人の問ふまで (巻十八4075)

あいおもわず あるらんきみを あやしくも なげきわたるか ひとのとうまで

私ほどには思っていないでしょうあなたが、不思議なまでに恋しく、歎き続けています、人が訝しむほどに。

池主はこの時越前国(こしのみちのくに)の掾で、能登のあたりの深見村に来ることがあり、そこから家持にこのような歌を送ったのです。遠くに離れてしまっている大事な人に「同じ月を見ている」けれど一緒に見ることのできない辛さを歌い、あたなを恋する気持ちはあなたを勝るのだ、と歌う・・・怪しいかもね。家持は「山がなくなってほしい」という歌などを送ります。その中に昔の人の歌として次の歌があります。

恋ふといふは えも名づけたり 言ふすべの たづきも無きは あが身なりけり(巻十八4078)

こうというは えもなづけたり いうすべの たづきもなきは あがみなりけり

「恋う」という言葉はよくぞ言ったものです。この心が「恋う」以外言い表しようもないのは、私の身の方こそです。

私はこの関係に、真っ当なまっすぐな、相手を大切に思う心を感じます。

高岡市万葉歴史館〜高岡市散策、続きます。

2020.9.1(9月になってしまった!!!)8月のこともう少し書き続けます。

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英語学習・音楽制作・WEBデザイン・体質改善など、色んな『まなび』と『教育』をテーマにnelle*hirbel(通称ねるひる)を中心に学びクリエーターチームで情報を発信しています。 YouTubeチャンネルでは、音楽×英語の動画コンテンツと英語レッスンを生配信しています。

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