歌で英トレ!

Cocco『ジュゴンの見える丘』英詞バージョンで英語を学ぶ

\このページでわかること&学習時間/

Cocco『ジュゴンの見える丘』の
オリジナル英詞を解説

学習時間:1セクション約5分〜10分

こんにちは、学びクリエイターひるべるです。
今回は、シンガーソングライターCoccoさんの『ジュゴンの見える丘』の英詞バージョンを詳しく解説していきたいと思います!

Youtube動画(オリジナル英詞バージョン)

「The hill of Dugongs」/ねるひる英詞version

「ジュゴンの見える丘」/英詞カラオケversion

学習のすすめかた

『歌で英トレ〜学習のすすめかた〜』の記事で、具体的な学習の進め方や、歌で英語を学習する際に意識することを解説しています。

また、歌詞の詳しい解説で、

『S(主語)・V(動詞)・O(目的語)・C(補語)・(時間)・(場所)』

などの記号を使っています。

それらの説明は、

会話に使える英文法コーナー「❶まずはこれ!文の要素 SVOC」

という記事で詳しく解説しています。
深く歌詞を理解したいという方はまずこちらも読んでください。

ダウンロード用学習素材(英詞対訳表/コード譜)

・英詞対訳表
ジュゴンの見える丘(対訳表)PDF

・歌詞&コード付き歌本
ジュゴンの見える丘(歌本) playC_PDF
弾き語り・バンドスコアとしても使えるので、ご活用ください。

『ジュゴンの見える丘』について

「ジュゴンの見える丘」は、2007年9月15日発売のCoccoさん14枚目のシングル曲で、2007年6月に沖縄大浦湾の辺野古崎に現れた野生の親子のジュゴンに捧げられた歌。同年の「LIVE EARTH」@幕張メッセで初披露されました。

そのライブの動画を、下に掲載してます。↓

動画の冒頭、野生の親子ジュゴンのニュースが流れ、そのあとCoccoさんがそのジュゴンたちについて話し、歌がスタートします。

ちょっと長いけど、まず聴いてみてください。

 

2頭のジュゴンが現れた場所は『辺野古岬』という、ここ数年「アメリカ軍の基地建設問題」でメディアで取り上げられることが多い場所。

沖縄には多くのアメリカ軍基地があり、戦闘機の騒音や墜落、アメリカ軍兵士によるレイプなどの犯罪で多くの沖縄の人々が苦しんでいます。

アメリカ軍基地問題について説明すると、それだけで記事が終わってしまうので割愛しますが、『辺野古岬』への基地移転問題は、下記2つの問題から続いているので、興味のある方はWikipediaのリンクを掲載しておくのでぜひ読んで頂ければ。

沖縄米兵少女暴行事件

普天間基地移設問題

「ジュゴンの見える丘」原曲詞と英詞の対訳表

いよいよ本題の英詞バージョンです。
なるべく原曲の日本語をそのまま英語にするように心がけました。

 

『ジュゴンの見える丘 (The hill of Dugongs)

1A
Still the sky has its blue

まだ青い空
Still the sea has its blue
まだ青い海

Just like telling us the end,
終わりを告げるよな
its color’s white like a snow
真白色

2A
I guess you may want to cry,

泣きたかろうに
but you took over their dreams
引き受けた夢

Shara shara  Sango,
しゃらしゃら珊瑚
They would never raise their voice
声も上げずに

1B
You have had enough,

もういいよ
yes you can close your eyes now
目を閉じていい

You have had enough ,
もういいよ
you should take a little rest
少しおやすみ

1C
You don’t need any tears of sadness,

悲しみはいらない

all you need is just a tender song
やさしい歌だけでいい

I wish all things which
pouring
over you oh I wish,

あなたに降り注ぐ全てが

be a right tenderness from a love
正しいやさしいになれ

3A
With a riot of color lights,

oh this world is sparkling out
色とりどりに煌めく世界

Put together, patch up
継(つ)いで , 接(は)いで
then line up
連ね
to make a fool of you
恥さらせ

4A
Where’re we going head toward?
どこへ向かうの?
Though I cry to be tired
泣き疲れても

Flowers with no name
名も無き花は
would bloom for healing your tears
咲いてくれよう

2B
 Open up your eyes ,
目を開けろ
they have returned to the place
帰ってきたよ

 Wake up your willness,
目を覚ませ
please believe it for yourself
信じてほしい

2C(1Cと同じ)
You don’t need any tears of sadness,

悲しみはいらない

all you need is just a tender song
やさしい歌だけでいい

I wish all things which pouring
over you oh I wish,
あなたに降り注ぐ全てが
Be a right tenderness from a love
正しいやさしいになれ

3B(1Bと同じ)
You have had enough,

もういいよ
yes you can close your eyes now
目を閉じていい

You have had enough ,
もういいよ
you should take a little rest
少しおやすみ

3C
I want everyone to have their smile ,
笑っていてほしい

they are those who I have to defend
守るべきものたちに

Something that will also come to all us tomorrow,
明日(あした)も訪れる何かが
Be a right tenderness from a love
正しいやさしいであれ

4C(1Cと同じ)
You don’t need any tears of sadness,

悲しみはいらない

all you need is just a tender song
やさしい歌だけでいい

I wish all things which pouring
over you oh I wish,
あなたに降り注ぐ全てが
Be a right tenderness from a love
正しいやさしいになれ

 

アウトロ
いったーあんまーまーかいが
いったーあんまーまーかいが
(あなたの お母さんは どこへいくの?)

べべーぬ 草刈いが
(山羊のエサの 草を刈りに)
べべーぬ まさ草や
(山羊の おいしい草は)

はるぬ 若ミンナ
(畑の若い芽の菜)

あんぐゎー
あんぐゎーそーてぃ こっこい
あんぐゎーそーてぃ こっこい
あんぐゎーそーてぃ こっこい
(お姉ちゃん連れて せっせと)

※アウトロの言葉は、琉球語です。
ちょこっと解説しときますね。

いった:どこへいくの?
あんま:あなたの
まーかい:お母さん

べべー:山羊
〜ぬ:〜の
草刈い:草を刈りに
まさ〜:おいしい〜

はる:畑
若:若い
ミンナ:リハコベという草

あんぐゎー:お姉さん
そーてぃ:連れて
こっこい:囃し言葉(せっせと、など)

歌詞を分解してみよう

では、詳しく解説に入っていきます!

※Aメロ、Bメロ、サビを、1A,2A,1B,1Cという感じで細かく分けていて、1セクションの所要時間は5分~10分です。1日1セクションずつなど、自分でペースを決めて進めてください。

 1A:まだ青い空(所有格 its/冠詞 the)

1A-1
Still the sky has its blue
まだ空は自分の青を持っている

Still the sea has its blue
まだ海は自分の青を持っている

1A-2
Just like telling us the end,
まるで僕らに終わりを告げるかのように、

its color’s white as a snow
その色は雪のように白い

1A-1の解説

Still/the sky/has/its blue,
まだ/その空は/持つ/その青を 

Still/the sea/has/its blue
まだ/その海は/持つ/その青を

still:まだ
has:have(持つ)の三人称単数現在系
its:itの所有代名詞(it=the sky・the sea)

itの所有格『its』

原曲の歌詞が、

「まだ青い空 まだ青い海」

となっています。
この意味を、

〝今はまだ空も海も青いけど、人間の自然破壊によっていつかその青さが消えてしまうかもしれない〟

と解釈しました。

なので、「空や海がまだ、その青さを保っている」

というニュアンスになるように

「Still the sky has its blue」

として、itの所有格『its』を使って「その青さ」の〝その〟を表現しました。

所有格には他に

my(私の)・your(あなたの)・his(彼の)・her(彼女の)・their(彼らの)

などがあります。

『This is your pen.(これはあなたのペンです。)』

という風に、だれだれのもの、ということを表現するときに使います。

1A-2の解説

Just like telling us the end,/
まるで僕らにその終わりを告げるかのように、

its color’s / white /as the snow
その色は雪のように白い

just like doing:まるで〜するように
tell:伝える

us:私たちに(we-our-us)
end:終わり

its:itの所有格(it=the sea)※
color’s:color isの省略
white:ホワイト、白
as ~:〜のように
as the snow:雪のように白い※as the snowとしている。あとで解説あり。

再びitの所有格『its』



ここのitは何を指しているか、なかなか難しいです。

原曲の詞が

「終わりを告げるよな真白色」

となっています。

ここで何が〝真白色〟なのか、が問題ですが、おそらく

海の中の珊瑚の死骸

を表現していると解釈しました。

ですので、it=the seaとしてます。

1A-1とあわせて解釈すると、

〝今はまだ空も海も青いけど、人間の自然破壊によっていつかその青さが消えてしまうかもしれない。海の中の珊瑚の死骸は白く、青い空や海の終わりを告げているみたい。〟

となります。

冠詞『the』と『a』について

今回、冠詞のtheを多用しました。
直訳すると『その』という意味で、名詞を特定するときに使います。

例えば、

 

「Still the sky has its blue」の『the sky』

 

ですが、これはsky(空)がどの場所の空なのか特定するためtheを使っています。

ここがもし『a sky』となっていたら、

「ある1つの空」

と訳され、どの場所の空なのか特定されません。

 

同じように

 

「Just like telling us the end」の「the end」(=その終わり)も、その(the)の指す内容が

 

青い空や海の(終わり)」

 

という風に、どんなend(終わり)かを特定するためにtheを使っています。

 

「its color’s white as the snow」の「the snow」(=その雪)も同じで、

実際に沖縄に雪は降らないんですが、

珊瑚の白い死骸がまるで雪のようで、

ただのsnow(雪)ではなくてそういうイメージのsnow(雪)なのだと、

 

snowを特定するために

 

theを使いました。

 

still まだ
has have(持つ)の三人称単数現在系
its その(itの所有格)
just like doing まるで〜するように
tell 伝える
color’s color is の省略形
white ホワイト、白
like〜 〜のように
snow
the その(名詞を特定する)
a ある1つの

 2A:泣きたかろうに(複数形)

2A-1
I guess you may want to cry
泣きたかろうに

but you took over their dreams
でも君は彼らの夢を引き受けた

2A-2
Shara Shara Sango
シャラシャラ珊瑚

They would never raise their voice
彼らは決して彼らの声を上げない

2A-1の解説

I/guess (that)/you/may/want to cry
私は/思う/君は/泣きたいのではないかと

but/you/took over/their dreams
でも/君は/引き受けた/彼らの夢たちを

guess that 〜:〜と思う推測する
may:〜かもしれない

want to do:〜したい
cry:泣く

but:でも
took:take(取る)の過去形
take over:引き受ける
their:theyの所有格
dreams:dreamの複数形

ここの「you」は、ジュゴンを指しています。

〝絶滅寸前のジュゴンの方こそ泣きたいだろうに、『沖縄の米軍基地をなくす』という夢を託してしまった。〟

という感じの解釈です。

最後の「their dreams」ですが、dreamを単数か複数にするか迷いました。

単数形にしたら、

〝『沖縄の米軍基地をなくす』という1つの夢

という解釈になりますが、なんとなく、夢はその1つだけじゃなくて、例えば

『普通の暮らしをする』

とか、

『沖縄の自然を守る』

とか、もっと普通に

『沖縄で幸せに暮らす』

とか、

いろんな種類の〝夢〟が『沖縄の米軍基地をなくす』という夢に含まれている気がしたので、dreamsという複数形にしました。


2A-2の解説

Shara Shara Sango
シャラシャラ珊瑚

They would never raise their voice
彼らは決して彼らの声を上げない

would:〜する(意志、習慣)
raise:上げる
raise ones voice:声を上げる

サンゴは、英語で[coral (コーラル)]と言います。

サンゴ礁は[a coral reef(コーラルリーフ)]。

ただ最近は日本語のサンゴの読み方で「Sango」と言う場合も多くなってきているみたいなので、歌の語呂的にもSangoの方があうのでこれにしました。

wouldはwillの過去形なのですが、過去だけでなく現在の意味としても使います。
〜するつもりとか「〜することが習慣になってる」

いろんな種類の〝夢〟が『沖縄の米軍基地をなくす』という夢に含まれている気がしたので、dreamsという複数形にしました。

guess that 〜 〜と思う
may 〜かもしれない
cry 泣く
but でも
took takeの過去形
take over 引き受ける
their 彼らの(they-thier-them)
dreams dreamの複数形

 1B:もういいよ(現在完了形)

1B
You have had enough,

もういいよ
yes you can close your eyes now
君は目を閉じていい

You have had enough ,
もういいよ
you should take a little rest
君は少し休むべきだ

1Bの解説

You/have had/enough
君(=ジュゴン)は/背負ってきた/十分に

yes/you/can close/your eyes
そう/君は/閉じて良い/君の目を

You have had enough ,

you/should take/a little rest
君は/取るべき/少し休みを

had:haveの過去分詞形
have had:昔から今までずっと持っている
enough:十分

have enough:もう十分だ
close one’s eyes:目を閉じる
should:〜すべき

take a little rest:少し休む

まず、原曲の詞「もういいよ 目を閉じて良い」を、ジュゴンに語りかけているのだと解釈しました。

さっきも言いましたが、ジュゴンは絶滅寸前にまで追い込まれています。それはつまり、過去から今までに数多くのジュゴンが死んできたことを意味します。

そこで英詞に使ったのが、『have had(現在完了形)』です。

現在完了形=過去のある地点から、今も続く状態を表す

ので、

You have had enough=君は十分、今までずっと背負ってきた

という英語で「もういいよ」の部分を表現しました。

現在完了形=have+過去分詞形

過去のある地点から、今も続く状態を表す

例文:I have studied English since when I was 12 years old.
=12歳から今までずっと英語を勉強してきている。

※このような、動作の継続を表現する現在完了形の用法を「継続用法」と言います。

現在完了形 〝過去のある地点から今まで継続している状態〟を表す
(have + 過去分詞形)
enough 十分
close one’s eyes 目を閉じる
should 〜すべき
take a rest 休む
little 少し

 1C:悲しみはいらない(ofとfromの違い)

1C-1

You don’t need any tears of sadness,
あなたに悲しみの涙はいらない

All you need is just a tender song
あなたに必要なのはやさしい歌だけ

1C-2

I wish all things which pouring over you
私は願う あなたに降り注ぐ全てが

oh I wish be a right tenderness from a love
私は願う 正しい愛のやさしさになれと

 

1C-1の解説

You/don’t need/any tears <=of sadness>
君は/必要としない/どんな悲しみの涙も

All<=you need>/is/just a tender song.
全て<=君に必要な>/は/ただ1つの優しい歌

need:必要とする
all you need:君が必要とする全て
any:あらゆる
not any:全否定(1つもない)
tears:涙

of:〜の(直接的)
sadness:悲しみ
just:ただ

tender:優しい

ofとfromの違い

「悲しみはいらない」という原曲の詞を英語に直訳すると

You don’t need any sadness.
=あなたは一切悲しみを必要としない

となります。

これだと歌の長さが合わないので、「sadness」という名詞を前置詞ofで後ろから説明して、tears of sadness(悲しみの涙)としました。

ここで、「sadness from tears」にするか、「sadness of tears」にするか、非常に悩みました。

ofとfromの区別で、

特に「be made of〜」と「be made from〜」の違い(両方とも「〜で作られている」と訳される)

は受験などでもかなり多く登場するので、この機会にちょっとまとめておきます。

 

ofとfromのイメージ

まずカンタンに違いを説明すると、

① of=直接的なイメージ
② from=間接的なイメージ

となります。

なので先述の「be made of」と「be made from」 の違いを説明すると、

①This table is made of wood.
  このテーブルは木で作られている。

※テーブルの材料が木であると、誰でもすぐ分かる→直接的

Wine is made from grapes.
  ワインはグレープから作られる。

※ワインがグレープを原料にしていると、見ただけでは判断できないかもしれない→間接的

となります。

よく、「ofは材料でfromは原料」と説明されることが多いんですが、そもそも材料と原料の違いがわからんわと思っていた俺は、なかなか覚えることができなかった。

それより、

① of=直接的なイメージ
② from=間接的なイメージ

の方がしっくりくるので、これで覚えてます。

他の例文でも確認してみます。

My uncle died of cancer.
私の叔父はガンで死にました。

※ガンが死因であると、誰でもすぐ分かる直接的

My uncle died from overwork.
私の叔父は過労死しました。

過労が死因であることは、誰でもすぐ分かるわけではない間接的

[/box02]

この理解を元に、①「tears of sadness」と②「tears from sadness」の違いを説明すると、

①tears of sadness
=悲しみが直接的に原因になった涙

②tears from sadness
=悲しみが間接的に原因になった涙

となります。

「悲しみが間接的に原因になった涙」というのも、それはそれで詞の表現としては面白いなと思って迷ったんですが。

やっぱり泣いてる人を見て、その人が悲しくて泣いているのか嬉しくて泣いているのかは結構すぐ分かるよなあと思って、原曲の〝悲しみはいらない〟の部分を、

You/don’t need/any tears of sadness.

あなた/は必要としない/涙(=悲しみが直接的に原因になった涙)を

という英詞にしました。

1C-2の解説

I/wish (that)/all things <=which pouring over you>
私は/望む/全てのこと<=あなたに降りかかる>が

oh I wish /be a right tenderness <=from a love>
ああ私は望む/正しい優しい<=愛から生まれる>になれと

wish that:〜と願う
thing:こと
pour over〜:〜に降り注ぐ
right:正しい
tenderness:優しさ
from:〜から(間接的)

ofとfrom

またまた出てきましたofとfrom。笑

どこのことかというと、

a right tenderness from a love

です。

tenderness(優しさ)という名詞が、love(愛)から直接的に作られるか、間接的に作られるか、という選択です。

みなさんならどうします?

人の優しさって、一見して愛から来てるかどうかって、なかなか分かりづらいんじゃないかという、何事もちょっとナナメから見てしまう自分は、

間接的なfrom

の方がしっくりきたのでfromを選びました笑。

ここは意見を伺いたいところです。

need 必要とする
all you need 君が必要とする全て
any あらゆる
not any 全否定(1つもない)
tears tear(涙)の複数形
of 〜の(直接的)
from 〜から(間接的)
just ただ
tender 優しい

 3A・4A:色とりどりに煌めく世界

3A-1
With a riot of color lights,

色とりどりの光で
oh this world is sparkling out
世界は煌めく

3A-2
Put together, patch up
継(つ)いで , 接(は)いで
then line up
連ね
to make a fool of you
恥さらせ

4A
Where’re we going head toward?
僕らはどこへ向かうの?
Though I cry to be tired
泣き疲れても

Flowers with no name
名も無き花は
would bloom for healing your tears
君の涙を癒すために咲いてくれるだろう

3A・4Aの解説〜現代社会への批判〜
3Aと4Aと分けてみたものの、文脈的に同時に学習した方が頭に入ると思ったので同時に掲載しました。

この部分はまず、原曲の詞の解釈からします。

原曲の詞が、

色とりどりに煌めく世界
継(つ)いで接(は)いで連(つら)ね恥晒せ

となっていて、痛烈に現代社会を批判しています。

この2行目の、

継いで接いで連ね恥晒せ

の意味が日本語でも難しいですよね。

「継ぐ」と「接ぐ」は両方、

「バラバラなものをつなぎ合わせる/復元する」

という意味です。

「連ねる」は「列に並べる」という意味なので、

継いで接いで連ね恥晒せ=バラバラなものをつなぎあわせて、列に並べて、恥を晒せ

という意味になります。

色とりどりに煌めく世界は、ネオンにきらめく現代社会を表していると思います。

なので

「バラバラなもの」というのは、人間が作った不自然なもの、つまりアメリカ軍基地や兵器だけでなく、大都会のビルやネオンなど自然に反するもの全てを表しています。

これをもとに

色とりどりに煌めく世界
継(つ)いで接(は)いで連(つら)ね恥晒せ

を解釈すると、

『不自然に煌めく世界は、自然を破壊するものを作って作って(継いで接いで)、それを列に並べて恥を晒している

となります。そのあと、

どこへ向かうの?泣き疲れても
名も無き花は咲いてくれよう

と続くので、

『そんな世界はどこへ向かうんだろう?世界が壊れてしまって泣き疲れても、名も無き花(=辺野古岬に現れたジュゴンのような希望の花)は咲いてくれるだろう』

という解釈になります。

まとめると、

色とりどりに煌めく世界
継(つ)いで接(は)いで連(つら)ね恥晒せ

不自然に煌めく世界は、
自然を破壊するものを作って作って(継いで接いで)、
それを列に並べて恥を晒してる。

どこへ向かうの?泣き疲れても
名も無き花は咲いてくれよう

そんな世界はどこへ向かうんだろう?
世界が壊れて泣き疲れても、
名も無き花(=辺野古岬に現れたジュゴンのような希望の花)
は咲いてくれるだろう。

では、英語の解説をしていきますね!

3A-1

With a riot of color lights,/ah/this world/is/sparkling out
色とりどりの光で、/ああ/この世界/は/きらめいている

with〜:〜と一緒に/〜を持って
a riot of 〜:多種多彩な(読み方:ライオット)
sparkling:sparkle(きらめく)の現在分詞
out:外に

3A-2

Put together,/patch up/then/line up/to make a fool of you
合わせて/つぎはぎして/それから/並べる/あなたの恥を晒すために

put together:合わせる
patch up:つぎはぎする(パッチアップ)
line up:並べる
make a fool of〜:〜の恥を晒す

4A
※このセクションは歌詞が繋がっていて、4A-1・4A-2に分けられませんでした。

Where’re/we/going head toward?
どこへ/私たちは/向かっているの?

Though/I/cry to be tired,/
〜にも関わらず/私が/泣き疲れている/

flowers <=with no name>(S)/would bloom(V)/ for healing your tears.
その花たち<=名前のない>は(S)/咲くだろう(V)/あなたの涙を癒すために

where’re:where are
go head toward〜:〜へ向かう
though〜:〜にも関わらず
cry to be tired:泣き疲れる
with no name:名前を持たない

would:willの過去形だが、「現在の意志」という意味でもよく使われる。
bloom:咲く
for 〜ing:〜するために
tears:tear(涙)の複数形

with〜 〜と一緒に/〜を持って
a riot of 〜 多種多彩な(読み方:ライオット)
sparkling sparkle(きらめく)の現在分詞
place together 合わせる
patch up つぎはぎする(パッチアップ)
line up 並べる
make a fool of〜 〜の恥を晒す
where’re where are の省略
go head toward〜 〜へ向かう
though〜 〜にも関わらず
cry to be tired 泣き疲れる
with no name 名前を持たない
would willの過去形だが、「現在の意志」という意味でもよく使われる
bloom 花が咲く
for 〜ing 〜するために
tears tear(涙)の複数形

 

 2B:目を開けろ(命令文)

2B
Open up your eyes,

目を開けろ
they have returned to the place
帰ってきたよ

 Wake up your willness,
目を覚ませ
please believe it for yourself
信じてほしい

2B-1の解説

Open up your eyes,
目を開けろ
they/have returned/to the place
彼ら(親子ジュゴン)が/帰ってきた/その場所に

Wake up your willness,
あなたの意志を覚ませ
please believe it/for yourself
それを信じてほしい/あなたのために

Open up〜:〜をあけろ
have returned:return(戻る)の現在完了形
place:場所
Wake up:起きろ
willness:意志
please〜:〜してください
believe:信じる
for oneself:〜自身のために

命令文

「〜しなさい」という命令文を作るときは、文頭に動詞を持ってきます。

「Open up your eyes」で「目を開けろ」
「Wake up your willness」で「あなたの意志を起こせ」

となります。

現在完了形

they/have returned/to the place
彼らが/帰ってきた/その場所に

の部分ですが、過去形ではなく現在完了を使いました。現在完了は、過去から現在に続く状態を表す、と解説しました。

この場合は、「彼らが戻った」という動作が、現在も続いているように表現したかったので現在完了を使いました。

実際には、ジュゴンたち辺野古岬からいなくなっていたと思いますが、ジュゴンが泳いでいる姿がCoccoさんの目に焼き付いて離れずにこの歌詞を書いたと思ったので、

今もまだ、辺野古岬に戻ってきたジュゴンはそこにいる

という意味を込めて現在完了を使いました。

現在完了形=have+過去分詞形

過去のある地点から、今も続く状態を表す

例文:I have studied English since when I was 12 years old.
=12歳から今までずっと英語を勉強してきている。

※このような、動作の継続を表現する現在完了形の用法を「継続用法」と言います。

Open up〜 開けろ
have returned 戻ってきている
place 場所
Wake up 起きろ/目を覚ませ
please〜 〜してください
believe 信じる
for oneself 〜自身のために

 2C・3B

2Cは1Cの繰り返し、3Bは1Bの繰り返しのため省略。

4C:笑っていてほしい (those who)

3C-1
I want everyone to have their smile ,
笑っていてほしい

they are those who I have to defend
守るべきものたちに

3C-2
Something that will also come to all us tomorrow,

明日(あした)も訪れる何かが

Be a right tenderness from a love
正しいやさしいであれ

3C-1の解説

I want everyone to have their smile ,
笑っていてほしい

they/are/those<=who I have to defend>
彼ら/は/人々だ<=私が守らなければならない>

want 人 to do〜:人に〜して欲しい
everyone:みんな
their:彼らの(theyの所有格)
those who〜:〜という人々
Wake up:起きろ
have to do:〜したい
defend:守る

those who

those who〜 = 〜の人々

という意味です。

whoは関係代名詞です。

those who を使う代わりに、people who という事もできますが、

those whoの方がより、フォーマルな表現になります。

3C-2の解説

Something/<=that will also come to all us tomorrow>,
何か<=明日(あした)も訪れる>
Be a right tenderness<=from a love>
正しいやさしい<=愛から生まれる>であれsomething:何か
also:もまた
Be〜:〜であれ
right:正しい
tenderness:やさしさ(tenderの名詞形)
from〜:〜による(間接的)

関係代名詞that

Something/<=that will also come to all us tomorrow>

「something(何か)」という名詞を、<that〜>が後ろから説明しています。

want 人 to do〜 人に〜して欲しい
everyone みんな
their 彼らの(theyの所有格)
those who〜 〜という人々
Wake up 起きろ
have to do〜 〜しなければならない
defend 守る
something 何か
also 〜もまた
Be〜 〜であれ
tenderness 優しさ:形容詞 tender(優しい)の名詞形
from 〜によって作られる(間接的)

 5C:かなしみはいらない

1Cの繰り返しのため省略。

 

「ジュゴンの見える丘」原曲歌詞

全曲 作詞、作曲/Cocco

1A
まだ青い空
まだ青い海
終わりを告げるよな真白色

2A
泣きたかろうに
引き受けた夢
しゃらしゃら珊瑚 声も上げずに

1B
もういいよ 目を閉じていい
もういいよ 少しおやすみ

1C
悲しみはいらない
やさしい歌だけでいい
あなたに降り注ぐ全てが
正しいやさしいになれ

3A
色とりどりに
煌めく世界
継いで接いで連ね恥晒せ

4A
どこへ むかうの?
泣き疲れても
名も無き花は咲いてくれよう

2B
もういいよ 目を閉じていい
もういいよ 少しおやすみ

2C
悲しみはいらない
やさしい歌だけでいい
あなたに降り注ぐ全てが
正しいやさしいになれ

2B
もういいよ 目を閉じていい
もういいよ 少しおやすみ

3C
笑っていてほしい 守るべきものたちに
明日(あした) も訪れる何かが
正しいやさしいであれ

4C
悲しみはいらない
やさしい歌だけでいい
あなたに降り注ぐ全てが
正しいやさしいになれ
正しいやさしいになれ
正しいやさしいであれ

アウトロ
いったーあんまーまーかいが
いったーあんまーまーかいが
(あなたの お母さんは どこへいくの?)

べべーぬ 草刈いが
(山羊のエサの 草を刈りに)
べべーぬ まさ草や
(山羊の おいしい草は)

はるぬ 若ミンナ
(畑の若い芽の菜)

あんぐゎー
あんぐゎーそーてぃ こっこい
あんぐゎーそーてぃ こっこい
あんぐゎーそーてぃ こっこい
(お姉ちゃん連れて せっせと)

※アウトロの言葉は、琉球語です。
ちょこっと解説しときますね。

いった:どこへいくの?
あんま:あなたの
まーかい:お母さん

べべー:山羊
〜ぬ:〜の
草刈い:草を刈りに
まさ〜:おいしい〜

はる:畑
若:若い
ミンナ:リハコベという草

あんぐゎー:お姉さん
そーてぃ:連れて
こっこい:囃し言葉(せっせと、など)

お役立ちリンク集

お疲れ様でした。

Youtube動画を掲載しておきます。

この曲をギターやピアノで弾き語りしたい、という方のために、コード譜も掲載します。バンドスコアとしても使えます。

Googleドキュメントで作成しています。
スマホでも、アプリをダウンロードすれば使えます!

 

/英詞カラオケversion

本人Liveバージョン

 

 

以上で「」 の解説ページは終了です。
焦らずじっくりと、曲を理解して、楽しんで学習&演奏してください。

 

学びクリエイター ひるべる

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