manabimon(まなびもん)

百花繚乱④〜散歩〜和歌〜

旅行はできないけれど、多くの人が散歩を楽しんでいます。

皐月、初夏らしい季節になってきました。花がたくさん咲いています。野の花、庭の花、どれも美しい。花を愛でる心は人の本能なんだと実感。

 

我家を出てまず出会うのが、穂長馬酔木(ホナガアセビ)。そして小手鞠(コデマリ)。

白い花、心がスキッとして好きです。

幼稚園の薔薇。丹精込めて作られています。毎年楽しませてもらっています。

道端のニセアカシアも花をつけています。

 

公園では日本古来の花も植えられています。谷空木(タニウツギ)。こうやって花名を添えてくださるとよくわかり嬉しいです。花の名前すぐに忘れちゃうんですよね。ボランティアの皆さんに感謝!!

紫陽花かと思いきや、箱根空木(ハコネウツギ)と申します。

空木は、アジサイ科ウツギ属なんだそうでアジサイに似ているのは当然ですね。

アジサイもしっかりと花を咲かせる準備をしています。

この黄色い花はなんでしょうか?カロライナジャスミン。

これも多分、空木の仲間。

蜂みっけ!

つばなです。茅花と書きます。おばあちゃんが、昔この若い芽を食べたそうです。甘くて美味しいらしい。野原や川原に群生し(浅茅原)、春先槍のように細い鞘に花穂を包み、初夏になると鞘をほどき銀色の美しい穂をなびかせます。気をつけてみるとあちらこちらに確かに群生しています。

古歌二首。

浅茅原 つばらつばらに 物念へば ふりにし里し 念ほゆるかも  大伴旅人

(あさじがはら つばらつばらに ものおもえば ふりにしさとし おもおゆるかも)

菫さく よこ野の 茅花 生ひぬれば 思ひ思ひに 人かよふなり   西行

(すみれさく よこのの つばな おいぬれば おもいおもいに ひとかようなり)

昔の人もそれぞれにそれぞれの想いの中で道を歩いて、歌をうたい、心をなぐさめていたのですね。

老若男女、沢山の人が公園を散歩しています。散歩しながら、みんないろんなことを思っているんだな、とすれ違う人々一人一人が愛おしく感じられます。

2020.5.9