2年生の授業レポート

職業訓練〜イタリアジェノバを地域活性化してみる〜

長期職業訓練の授業を紹介

まなび時間:約5分

長期職業訓練も2年目の後半に入り、いよいよ終盤に差し掛かった10月。

「動画制作」や、「実際にワードプレスで作成したブログでアフィリエイトをやってみる」

という実践的な授業が始まる中、

ある先生から、

『イタリアジェノヴァの〝ダンテ広場エリア〟の再開発案をプレゼンしよう』

というお題が出されました。

最初は、「ジェノヴァの都市開発?!」という感じで、正直全然イメージがつかず、オンライン授業ということもあって先生の話も話半分でしか聞いてませんでした爆

イタリアの街を再開発してみよう

それでも気を取り直し、先生からの課題をざっくりまとめると、

イタリアの街を再開発してみよう

①1989年、イタリアジェノヴァの〝ダンテ広場エリア〟の再開発案を応募したコンペがスタートしたが、広場の下から遺跡が発掘されたり、その他様々な理由が折り重なって頓挫してしまった。

②あえて「縁もゆかりもない土地」の再開発・地域活性化を課題として、未知の場所にデザイナーのプロフェッショナルとしてどう関わっていくか、を実践してほしい。

というもの。やっぱり、難易度高いやん。

どうしたもんかなと5回しかない授業のうち1回目は途方にくれていたのだけど、2回目の授業で先生がヒントをくださって、ちょっと糸口が掴めてきました。

先生曰く、

「都市開発」を言い換えると「都市のリブランディング」だということ。

そしてブランディングに関して、先生ご自身が関わっておられる京都宇治茶の老舗、「中村藤吉」のリブランディングプロジェクトについての話をされて、それに非常に興味を持ちました。

京都の老舗「中村藤吉」

「抹茶」とか「お茶」というものを目にすると、どうしても目が惹かれてしまいます。

スーパーでも、緑色の「茶団子」があるとすぐにカゴに入れたくなる衝動に駆られたり。(昨日も近所の駅で、京都の団子屋さんが出張で出展されていて、買うのを我慢するのにく苦労しました)

やっぱり人間って「身近なもの」・「好きなもの」になるとがぜん、頭が働いてフットワークが軽くなる、というか。

先生が「中村藤吉」の話をされた次の週の週末、行ってきました京都宇治の「中村藤吉本店

そしてそのまま、

宇治美山→日本三景の天橋立」

という、京都巡りの旅を決行。旅をする中で「地域ブランディング」について、上記3つの地域から色々とインプットすることができました。

宇治・美山・天橋立地域活性化・ブランディング

旅の詳細は別記事に紹介しますが、このイタリアジェノヴァの開発案をプレゼンする前に、身近な地域でどんな地域活性化があるのかというのを肌で体感できたのはよかったです。

感想としては、同じ京都でもそれぞれの地域で、地域活性化、つまり集客に向けた努力の仕方・コンセプトが全然違う、ということを一番感じました。

今の時代、旅行するのにどうしてもWebサイトを使うのと、自分自身もこうしてWebサイトを運営しているのでどうしても、

どうやってWebサイトを使って地域活性化しているのだろう?

という視点で考えることが多かったです。

でも、その場所に行かないでWebサイトだけ眺めているだけと、Webサイトで情報蒐集してその場に行って自分で見る、では全然心に刻まれる情報量が違いました。

更に、その土地で商売されている方にお話を聞く、ということも今回でき、「百聞は一見にしかず」ということわざは正しいと心の底から実感できました。

一言でまとめると、

宇治は基本的には「お茶」をブランドの柱にして、
中村藤吉辻利伊藤久右衛門などのお茶でブランディングしてる老舗では当然お茶のが前面に出てますが、宇治観光協会のWebサイトでは平等院鳳凰堂等、他の名所も推されてています。)

美山かやぶきの里」や郷土料理の「ジビエ(鹿肉)」や「京地鶏」など、その土地が持つ自然の豊かさをブランドの柱にして、(美山町観光情報サイト

天橋立は「日本三景」としてのブランドを存分に発揮し、「幻想的・神秘的な景色」をブランドの柱に、(天橋立観光ガイド)(定期イベント「光のアトリエ」

それぞれWebサイトやイベント等での発信にある程度一貫性が見られたと思います。

各地域を旅したレポート、Webサイトを見て計画を立てていた時と現地で実際に感じたこと等は別記事で書きます。

ジェノバの再開発案を考えてみる

本題に戻って、上記京都の3地域のブランディングを参考にしながら、イタリアジェノバの地域活性化について書いていきます。

まずは先生が提示してくださった、案を考える際にどう考えればよいかのヒントとなる視点を一覧にします。

全く知らない場所の開発を考える時の、視点例

都市の地理・地政を意識し、提案される機能・空間が都市の中でどのように機能するかをみていく

周囲の景観や北イタリアの港湾都市という位置付けからみていく

例えば日本とイタリアなど、「交流」という観点からみていく

コロンブスの生家があることから、例えばアメリカとの関連などでみていく

中世の旧市街地などジェノバの観光資源との関係でみていく

映画や音楽、演劇など文化振興の観点からみていく

ロハスや地産地消など食と健康という視点からみていく

形の提案や・空間の分節方法が、既存の都市環境とどのような関連をもつのか

そしてこの視点をもとに、「企画案を作る際のステップ」に沿って案を作っていきます。

企画する時のステップ

❶ダンテ広場を中心としたプロジェクトの基本的な構想(グランドプラン)をつくる

❷ショップ企画・広告・雑誌・Webサイト等のデザインツールを設定する

❸コアターゲット・ペルソナを設定してもOK

❹ダンテ広場を街の中心(シティエッジ)として、空間特性や際立った特徴の打ち出し

❺限定的プロジェクト(定期イベント等)・長期的プロジェクト(ビルや商業施設の建築等)どちらでも可

❻プロジェクト名・エリア名・ブランド名を考えること

ステップ❶基本構想〜ゆるキャラコロンブスくん?〜

最初にパッと思いついたのは、日本的な地域ブランディング、つまり「ご当地キャラ・ゆるキャラ」を作るということ。

コロンブスという有名人が若き日を過ごした街ということで、何も考えずにこういう↓

「コロンブスくん」とか「コロんねこ」みたいなキャラクターを作って、それを中心にWebサイトのデザインしようか、などと考えてましたが..

ただコロンブスという人について、「初めてアメリカ大陸を発見した人」という超基本知識しか知らなかったので、Wikipediaのコロンブスか解説を読んでみたら…

なんと、コロンブスはアメリカ大陸にもともと住んでいたインディアンたちを、それこそユダヤ人に対するヒトラー並みに虐殺していた

ということがわかりました。

Wikiの中で一番印象深かったのが、今年(2020年)アメリカでは警察官による黒人の殺害が相次いで、人種差別に対する反対デモが激化してましたが、

そのデモの中でもコロンブスの銅像が「先住民の虐殺者の像として」襲撃の対象となった

ということです。以下、wikiからちょっと引用しておきます。

 

2020年の5月にミネソタ州ミネアポリスで発生した人種差別に抗議するデモの中でも、各地のコロンブス像も先住民の虐殺者の像として襲撃の対象となったそうで、バージニア州リッチモンド市内の公園にあったコロンブス像は、同年6月9日にデモ参加者により引き倒された後、公園の池に投げ込まれて、マサチューセッツ州ボストン市内の公園に設置されていたコロンブス像も何者かの手により頭部が破壊された。

 

再びステップ❶基本構想〜ゆるキャラコロンブスくん?〜

ということでコロンブスくんは却下、気を取り直してもう一度企画案を考えてみる。

旅行した京都の3つ地域のなかで、京都美山の行なっている、「景観」や「食(郷土料理)」という地域特有の自然の豊かさを柱にしたブランディングが非常に心に残っていたので、

ジェノバについても「景観」と「食」でブランディングしたいと考え、まずは現地の名物は何なんだろうと「ジェノバ 旅行」で検索。

するとこのコロナの中、2020年7月末から8月にかけてジェノバへ旅行を敢行したツワモノがいらっしゃって、旅行記が上がっていたので読んでみると、

海沿いの街で、イタリア最大の貿易都市、ということもあって、「海産物」がランチ・ディナーの場面で多く出てくる。やっぱり海沿いの町は魚が名物なんですね。

ということで、「景観」と「食」を柱に企画案を作っていきます。

ステップ❷デザインツール〜Webサイトと水道工事〜

次は「デザインツール」として何を使うかを決める段階です。

自分が京都観光ときにも感じましたが、やはり今の時代「Webサイト」 は地域活性化に欠かせないデザインツールだと思います。

そしてもう一つ、「綺麗な水」というのをデザインツールにしたらどうだろうと考えました。

これは個人的な体験から、

「水道工事をして水道の水を綺麗にしたらそれだけで、イタリアだけでなくヨーロッパの他の都市から差別化できるのではないか」

と思っていたことからきてます。

イタリアトリノでの苦い思い出

昨年、通訳の仕事でイタリアのトリノに1週間行きました。

そしてあんまり思い出したくないんですが2日目から6日目まで、原因不明の食あたりでほとんどベッドで横になっていました。。

その時は食あたりと思っていたのですが、そうではなく「」に当たったのではないかと今は思ってます。

イタリアに限らずヨーロッパ旅行するときに、「日本のように水道水を飲むことはできない」というのはどの旅行ガイドにも書いています。

ただ完全に水をシャットアウトすることはできず、僕の場合はおそらく、「ホテルの朝食で出たフルーツを洗った水」にやられたんではないかと思っています。

ヨーロッパはぱっと見の景色はとても綺麗で、それこそそれだけでブランドになるんですが、「水道水」や「トイレ」、そして「地下鉄」などは汚い都市が多いです。

もう10年以上前ですが、パリに旅行したときも地下鉄を利用するため地下に入った途端、めちゃめちゃ汚かったのが衝撃で今でも覚えています。

ステップ❸コアターゲット〜水洗環境が綺麗な場所にゆっくり旅行したい人〜

ということで、これはもう僕自身なんですがコアターゲットは章題の通り、「水洗環境が綺麗な場所で、ゆっくり旅行したい人」にしました。

ニーズとしては

①ヨーロッパに年に1回くらい行きたい
②水洗環境が綺麗で、治安が良く安心できる場所で過ごしたい
③海の綺麗な景色に囲まれて、リフレッシュしたい
④海鮮物を食べたい

というもの。

ステップ❺「際立った特徴」

今、コロナによって観光客そのものが減っている中、「衛星環境」にブランディングの主眼を置くのは効果的だとおもっています。

もし衛星環境を他のヨーロッパの都市よりも改善でき、それによって地域活性化をブランディングし集客に繋げることができたらステップ❺の「際立った特徴」になり得るかと。

ステップ❻「限定的プロジェクトか長期的プロジェクトか」

そしてこの水道環境の改善というのは、インフラ設備を整えることであり、ステップ❻では「長期的プロジェクト」になります。

ヨーロッパの中でも、綺麗で住みやすい街」というブランドイメージを作ることが、このプロジェクトの最終目標になります。

❻プロジェクト名・エリア名・ブランド名

最後に、このプロジェクトの名前を考えます。

自分の体験から「」が一番のテーマになってますが、要は

「衛生環境」を良くして、もともと持ってる「景観」や「ジェノバの食」を楽しんでもらおう

ということ。

なので日本語でいうなら、

ジェノバの街〜水質改善プロジェクト〜

なんかがわかりやすいでしょうか?

インフラとしての水道環境だけでなく、その水のもとである「海の環境改善」にも繋げて、最近流行りの「SDGs(海の豊かさを守ろう)」にも繋げられるし、5年・10年と長期的に使えるプロジェクト名になるのではないかと思います。

ジェノバの街〜水質改善プロジェクト〜

ジェノバの衛星環境を良くして、「美しい海辺の景色」や「新鮮な海産物」を楽しもう

ダンテ広場の地下遺跡

ということで、だいたいまとまってきました。

あとは、「ダンテ広場」という場所をどう、このプロジェクトの中心に添えるかを考えなければ、課題の設問に答えたことにはなりません。

しかしこの「ダンテ広場」、Googleで検索してみるとジェノバ以外の他の都市にもいくつもある↓

みたいで、例えばGoogle Mapで調べると「ナポリのダンテ広場」がトップに出てきて、一番評価も高い。

 

「ジェノバ ダンテ広場」と調べると、ジェノヴァの見どころや観光名所!コロンブスの生誕地でも有名!

 

という記事が出てきて、そこにこんな感じでちょこっと紹介されてましたが

ジェノヴァの観光でおすすめのスポットとして、歴史ある名所が多いスポットがダンテ広場です。ジェノヴァのダンテ広場は観光スポットへのアクセスも良く、他の広場に比べて小さく落ち着いた雰囲気の場所なのでゆったりと歴史観光を楽しみたい人におすすめです。

ダンテ広場の周辺にはコロンブスが住んでいたというコロンブスの家があります。また、サンタンドレア修道院という修道院もあって、見どころがたくさんあります。ジェノヴァの歴史を感じながら散策してみて下さい。

 

コロンブスはダメだし、修道院というのもなかなか真新しさがない。

 

ということで、もう一度先生の配布資料を読んでみると、

1989年代にジェノヴァ、ダンテ広場開発をめぐる国際入札コンペティションが行われた時、市が地下駐車場の建設を開始した際に遺跡の出現が原因で工事が差し止めになり、様々な事情で実質頓挫してしまいます。

という一文が目に止まりました。

「地下から遺跡の出現」ってけっこうレアでは?

ということで、「ダンテ広場の地下遺跡」を柱にしていきます。

水と歴史と人の街

では、整理していきます。

まず「ダンテ広場の地下遺跡」を整備し、遺跡の見学等を可能にします。

狙いは、地下遺跡を使ってジェノバが取り組む水質改善を説明すること。

地下遺跡に続く建物を広場の真ん中に建設し、そこをジェノバの地域活性化についての発信の場として、まずジェノバの市民に

水質環境の改善によるまちづくり

を認識してもらいます。

以上のことを踏まえて作成したのがこの企画書です。

Genova都市開発企画書

全5回の授業の中では知らない異国の土地を調べきることはできないので概要的な企画書にはなりましたが、授業を通して「調べる」→「知る」→「アウトプットする」という制作をする上で大事なことを学べたかと思います。

普通に過ごしていれば考えることもなかったかもしれないGenovaの都市開発、世界の水事情や浄水による環境問題について。授業の課題を通して新しい発見と興味を持つ機会になりました。

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