自分と向き合う技術

RBG最強の85歳(ドキュランドへようこそ2月5日)

2020年9月18日に87歳で亡くなったルイス・ベーダー・ギンスバーグさん。このブログでも彼女に触れさせていただきました。https://manabimon.com/rbg/

その後のアメリカ大統領選で起きた、様々な驚くべき出来事は私たちの記憶に新しいところです、彼女が生きていたらなんと言ったでしょう。最高裁判事にはトランプ前大統領により保守派の女性判事が後任に任命されましたね。

次回のドキュランドへようこそではRGBを描いたドキュメンタリー番組(前篇)が放映されます。https://www.nhk.jp/p/docland/ts/KZGVPVRXZN/

2019年アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞候補作となった映画です。(この時の受賞作品は「フリー・ソロ」。アカデミー賞作品賞は「グリーン・ブック」)

彼女の生き様がわかりやすく描かれています。

夫のマーティン・ギンスバーグが学生時代癌にかかり、その闘病を支えることと育児と学業(最優等生!)の鼎立をやり抜き(彼女はお母さんも早くに癌で亡くしており頼る人がいませんでした)ます。しかし卒業した彼女には女性であることを理由に裁判所や法律事務所での就職は叶いませんでした。

彼女を活かすために活躍したのが夫のマーティン・ギンスバーグでした。シャイで真面目一方の彼女に対して、マーティンは外向的で明るい性格、RGBの良さをどんどんアピールして生きました。「僕は最初の最初から妻を支えたいと思ってやってきたし、彼女も同じように僕を支え続けてくれました。それは犠牲じゃない。家族だということです。」かっこいいです!!

RGBは性差別に関して原告代理人として数多くの法廷論争を手がけ、女性差別撤廃に力を尽くしました。「子供を産むかどうかは女性の生き方・幸福と尊厳にとって核心的な決断です。それはその女性本人が自らのために決断すべきことなのです。その決断を政府が女性にかわって行うならば、その女性は、自らの選択に責任を負うべき成熟した大人として扱われていないということにほかなりません。」

1993年、クリントン大統領から最高裁判事に選ばれたRBGは、2020年の逝去まで27年間最高裁判事として執務を続けました。夫の死後も、自身の癌の手術、骨折後も。彼女は若い人たちの憧れとなり、「ポップカルチャーの新しい象徴」と言われるようになります。そんな人気を彼女は淡々と変わらない表情で受け入れていくのでした。

そのような彼女の生き方を描いたこの番組(二週連続)、面白いです。男性も女性も、保守派も革新派も、お見逃しなく!色々なことを教えられます。

 

2020・1・31(日) 今日は「愛妻の日」だそうです。睦月も終わりです。早いですね。

 

追記)「ドキュランドへようこそ」1月29日(金)放送の「美しき宝物〜親の死と向き合う子どもたち」(デンマーク2020年)観ました。言葉もありません。グッドグリーフのような活動を行なっておられる方々への敬意と、親の死と向き合う子どもたちに幸あれという祈りを、捧げます。

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たつこ
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今でも手元にある「長くつ下のピッピ」「やかまし村のこどもたち」が読書体験の原点。「ギャ〜!」と叫ぶほかない失敗をたび重ねていまに至ります。

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