manabimon(まなびもん)

全国社会人サッカー選手権2024@滋賀、守山市立埋蔵文化センター

全国社会人サッカー選手権大会(=全社)という、日本一過酷な大会だと言われるがあります。実業団チームの全国大会なのですが、1回戦から決勝戦まで試合がない日はなく、準決勝まで勝ち残った4チームは5日連続で80分の試合を行うことになるからです。

次年度の国民スポーツ大会開催地の競技運営リハーサル大会とも位置付けられています。

アマチュアの一大会として、存在意義は薄れていたのですが、この大会での上位進出チームに、地域チャンピオンズリーグ(=地域CL=JFLへの昇格をかけた大会)への出場権が与えらるため、地域CLへの出場権を得られなかったチームの「地域CLへのラストチャンス」となります。実際に、ブリオベッカ浦安は、2022年、関東一部リーグでは6位に終わりましたが、全社で優勝、地域CLで1位となり、JFLに昇格しました(監督はJリーグで活躍した都並敏史さん)。

今年の全国社会人サッカー選手権は、滋賀県で開催されました。野洲歴史公園サッカー場で応援をしました。このサッカー場の前には、守山埋蔵文化財センターがあることから分かるように、ここは弥生時代、古墳時代の遺跡がたくさんあるところで、サッカー場にも、明らかに古墳だな、と思う山が私の見た範囲でも二つありました。

晴れた日には美しい比良山系が見えます。

地域予選を勝ち抜いた32チームによる5日間の熱戦の結果は、地域CLへの出場権を持たない新潟のJAPANサッカーカレッジが優勝ということになりました。このチームは、今年度天皇杯でJ1名古屋グランパスを相手に、大金星を挙げた(ジャイキリ、といいます)チームです。専門学校生が主体のチームで「勢い」と「若さ」で「連戦」を突破したように感じます。

https://www.jfa.jp/match/adults_football_tournament_2024/schedule_result/

サッカー場というのは足の便の悪いところにあることが多く、ここも車がなければ行くことが難しいところでした。私が応援しているのは、九州リーグ1位のヴェノスクロノス都農ですが、足の便の悪いところに遠く宮崎から応援にいらしている方々もおり、頭の下がる思いでした。準決勝出場まであと一歩、FC刈谷(このチームも地域CLの出場権を持っていませんでした)にPK6−7で敗退しました。三試合それぞれに面白い試合でした。

https://veroskronos.com/topics/topics-match

上にも書いた通り、JFL昇格を目指す、地域CLは、今日これから組み合わせ抽選が行われます。11月10日から、茨城県ひたちなか市、静岡県磐田市、島根県松江市、の三箇所で行われます。これから組み合わせが決まるのにも関わらず、松江市のホテルはもう満杯で予約の余地がなさそうです、、、、選手たちの宿泊所は確保されているのだろうか、と心配になります。

http://jflnews.stars.ne.jp/tiiki/rcl_index.html

2024年10月25日(土)期間中、サッカー場の向かいにあった守山市埋蔵文化センターにも寄ってみました。「発掘調査からみた古墳時代の情景」。古墳時代の土器の変遷や、大陸との関係、ヤマト王権下の手工業生産(玉造り、鉄器、威儀具、木器)、埴輪について、などについて、解りやすく盛りだくさんな説明がなされていました。

埴輪が可愛くて思わずパチリ。

http://moriyama-bunkazai.org/center/