manabimon(まなびもん)

百花繚乱⑦〜薔薇@ニノ切公園〜〜平安の薔薇⑴

いよいよ、緊急事態宣言(大阪、兵庫、京都)が解除されます。

散歩途中下校する小学生たちとすれ違いました。クラスを三つに分けての登校。とりあえず同じクラスの3分の1の子達と顔を合わせるということですね。少しずつ日常に戻っていけたらいいですね。おそらく行きつ戻りつだと思いますが。

気持ちの良い天気、散歩日和です。

この木は何の木でしょうか?フジのような紫の房の花が可憐でした。

今日の目的地は豊中市のニノ切公園。丹精込められた薔薇が毎年美しく咲きます。

ブラックティという名の通りシックな薔薇です。

 艶やかですね。このつるバラはとても香りが良かったです。

猫がいました。人馴れしていると思ったら首輪あり。

衣笠   大文字

和風の名前が続きます。

黄色が天津乙女・・・春日八千代はないのか?と母。

無いようでした。

薔薇といえば洋風のイメージがありますが、平安時代から愛でられていた花です。

「北の東は、涼しげなる泉ありて、夏の陰に寄れり。前近き前栽、呉竹、下風涼しかるべく、木高き森のやうなる木ども木深くおもしろく、山里めきて、卯の花の垣根ことさらにしわがして、昔おぼゆる花橘、撫子、薔薇、苦丹などやうの花、草々を植ゑて、春秋の木草、その中にうち混ぜたり。」 (源氏物語 乙女巻)

「花散里」の住まう夏の庭に植えられた草木の一つとして薔薇(さうび=そうびと読む)が登場します。

ちょっと話が逸れますが「花散里」という名の花は橘の花だそうです。容姿に劣り源氏からは性的対象としては扱われず、しかしその気立ての良さから、母を亡くした夕霧の育ての親となり、その地位を固めていく花散里。賢い女性として描かれている、と言われています。そのような女性には橘の花が似合うのかもしれません。これが橘の花(写真は友達から送られて来たもの@京都府立植物園と@万博記念公園)。 可憐な花です。

  これは椿の実。気持ち良い初夏の散歩道でした。

ニノ切公園近くには素敵なお店が並んでいます。ケーキ屋さん、パン屋さん、フランス料理のKamikawaなどなど。どのお店も開いていてほっとしました。頑張ってください!!

帰宅したら友達から送られたミニ薔薇が咲いていました。

これもまたいとをかし。

2020/5/21