やるか、やられるか
どのように名詞を後ろから説明するか
名詞を後ろから説明する用法シリーズ第2弾は「分詞」です!この「分詞」も、名詞を後ろから説明するために使われます。
「関係代名詞」と構造がとてもよく似ているので、関係代名詞のページをしっかり理解してこのページに臨んでください。
分詞とは?
分詞には2種類あり、現在分詞と過去分詞があります。
- 現在分詞:doing → 〜している(動作を行なっている)
- 過去分詞:done → 〜される(受け身となって〜されている)
意味はわからんけどそんな言葉があるのか、で今は大丈夫です。doingとdoneってなんだ?となった方も、その解説も後ほどするのでまず読み進めてください。
関係代名詞を省略する
まずこの文章を見てください。
He is the teacher that teaches us Japanese.
どこかで見たぞこの文章!という方は、
関係代名詞のページをしっかり勉強して下さった方です。
とても嬉しく思います、ありがとうございます。
そうです、関係代名詞のページでも登場した例文(例5)です。
この文章を分解すると、
He (S) /is (V)/the teacher that teaches us Japanese (C).
彼/が/その先生<=私たちに日本語を教えている先生> です
=彼は私たちに日本語を教えている先生です。
となりますね。
この文章をこんな感じで↓関係代名詞を省略して同じことを言うことができるのです。
He is the teacher that teaches us Japanese.
=He is the teacher <teaching us Japanese>.
彼は私たちに日本語を教えている先生です。
太文字の「teaching」は、「teach」という動詞の現在分詞形です。このように、動詞に『 ing 』をつけたことばを現在分詞と言います。
この現在分詞は、日本語にすると「〜している」と訳します。
こういうの↓です。
He is playing the piano now.
今、彼はピアノを弾いている。
「playing」が、「play」の現在分詞形です。
多くの場合現在分詞は、「〜している」と訳されます。
「doing」と表記
この現在進行形を使って、先ほどの文を更に言い換えることができます。下のボックスの、3つ目の文章がそれです。
He is the teacher <that is teaching us Japanese>.
「彼は私たちに日本語を教えている先生です。」
ですがそうでない場合は、
He is the teacher <teaching us Japanese>.
「彼は私たちに日本語を教えている先生です。」
というように、「that is」 を省略して現在分詞だけでもthe teacherという名詞を後ろから説明できるのです。
過去分詞 done
I have a wallet which was made by my grand father.
この文章を分解すると、
I (S)/have (V)/a wallet <which was made by my grand father> (O).
私は/持っている/1つの財布<=私の祖父に作られた財布> を
=私は祖父が作った財布を持っている。
となりますね。
この文章も、関係代名詞を使わずこう表現することができます。
I have a wallet <which was made by my grand father>.
こういう感じ↓です。
This wallet was made by my grand father.
この財布は私の祖父に作られた。
be動詞+過去分詞+by 人:人に〜される
「done」と表記
例:This cake was made by my mother.
このケーキは母によって作られた。
=My mother made this cake.
例文で確認しよう!
ここまで、現在分詞と過去分詞がどのように名詞を後ろからするかを見てきました。
いくつか例文で確認していきましょう。
例1. I found the man talking with my friend.
<解説>
この文も、関係代名詞のページで勉強した文です。
I(S)/found(V)/the man<talking with my friend> (O).
私は/見つけた /その男<=私の友達と話していた男> を
=私は、友達と話していた男を見つけた。
「the man(その男)」という名詞を、現在分詞「talking」が後ろから説明していますね。「the man(その男)」が「話している」
※この文章は、
『I found the man who(that) talked with my friend.』
とすることも可能です。
例2. She gave me a book written by the author.
<解説>
She(S)/gave(V)/me(O1)/a book <written by the author>(O2) .
彼女は/あげた /私に/1冊の本<=その著者に書かれた本> を
=彼女は私に、その著者に書かれた本をくれた。
「a book(1冊の本)」という名詞を、過去分詞「written」が後ろから説明していますね。
※この文章は、
『She gave me a book which(that) was written by the author.』
とすることも可能です。
現在分詞と過去分詞の違い
ここまでで、現在分詞と過去分詞の使い方は大体把握できましたか?
それぞれの違いについてですが、ポイントはこれ。
もう一度例文を見てみましょう。
私は友達と話していたその男を見つけた。
彼女は私に、その著者に書かれた本をくれた。※この、「書かれた」が「書いた」と訳される時もあります。
=彼女は私に、その著者が書いた本をくれた。
名詞「a book」が「書いている(=している)」のか「書かれている(=されている)」のかを判断し、この場合は「書かれている(されている)」だから過去分詞だ、という感じで使えるようにしてください。
説明したい名詞が、受け身として「〜される」側にある場合は過去分詞で、それ以外は現在分詞だと覚えておけば良いと思います。
これも、使い続けて慣れていけば意識せず使うことができます。
使ってみよう!
最後に、今回習った上記の例文を、
日本語を見て英語で言えるようにしましょう!
上記の例文以外も掲載したので、力試しでやってみてください。
1.彼は私たちに日本語を教えている先生です。
He is the teacher teaching us Japanese.
=He is the teacher who teaches us
2.私は祖父に作られた財布を持っている。
I have a wallet made by my grand father.
3.私は、友達と話していたその男を見つけた。
I found the man talking with my friend.
4. 彼女は私に、その著者に書かれた本をくれた。
She gave me a book written by the author.
5. 私は私のガールフレンドが作った料理がすきだ。
I like dishes cooked by my girlfriend.
お疲れ様でした!そろそろ、名詞を後ろから説明する用法も掴めてきたのではないでしょうか?
できる限りたくさん日本語を英語にすることで、使える英語が身についていきます。
このサイトも、会話練習のカテゴリーで、できる限りたくさん例文を書き加えていこうと思うので、一緒に頑張りましょう!