manabimon(まなびもん)

速読英単語の使い方を徹底解説!

速単(ソクタン)の効果的な使い方

まなび時間:約10分

ひるべるT
「速読英単語シリーズ」の効果的な活用方法を徹底解説するで〜
べあー
“ソクタン”ってやつですよね?友達が使ってるの見たけど、文が多くて難しそう…
ひるべるT
大丈夫!初級者から上級者まで、幅広く活用できる英語学習の強い味方になってくれるアイテムだよ
べあー
それはかなり気になる。教えてください!
ひるべるT
よっしゃ!気合い入れて、講義始めましょうー!

※↑最もポピュラーな速単の必修編青版

英語力を伸ばすためには

「英語力を伸ばすためには、実際に英語を使うしかない」

これが長年英語学習に携わってきた僕の持論です。
この速読英単語は、実際に英語を使う」ということを、使い方次第で1人でできてしまう優れものの英単語教材です。

文章なしで、単語だけ丸暗記していく単語帳も世の中にはたくさんありますが、英単語は使いながら身体に入れていく方が効率的です。

丸暗記だけでは、すぐに忘れてしまいます。

このことを念頭に、速単の効果的な使い方を解説していきます。

速単を上手に使って、効率的に英語力を伸ばそう!

ではさっそく、速単の使い方を説明していきます。

0.まずはネイティブイングリッシュをリスニングで体感!

僕はいつも速単をレッスンで使う時、生徒さんたちにいきなりリスニングをしてもらいます。

学習する章のテーマや出てくる単語等の情報が全く無い状態で聴いてもらって、

特に最初は

全然何言うてるかわからへん汗

というのを実際に体験してもらって、その「できないというショック体験」を踏まえた上で、

これから説明する学習プロセスをやった後にどれだけご自身が英語を聴けるようになってるか、を体感してもらいます。

最初は全く聴き取れずにショックを受ける肩がほとんどですが、ちゃんと学習を継続していくうちに、

いきなり聴いてもなんとなく最初よりわかる

という状態になってきます。

英語の勉強を続けるのに、

モチベーションを維持することが最も難しいと思っていて、

「できるようになっている」という感覚を肌で感じることが、勉強のモチベーション維持に最も効果的だと思うので、できる限り最初に自分のできなささにショックを受けてもらいたいと思ってます。

今まで日本語しか話していなかった人が、

いきなりネイティブの英語で、しかもちょっと硬めの、日本語でも難しいテーマの内容を聴けないことは当たり前で、全然ネガティブになる必要はありません。

逆に、

これが聴けるようになったら自分は成長したと胸を張って言えるようになる

とポジティブに捉えてください。

速読英単語本文のリスニングには、速読英単語シリーズのCDを使います。

このアイテムはちょっと高い(2500円程します)のですが、できるだけ購入して頂いて、使い倒して欲しいです。

CD 必修編 改訂第7版対応

この「速読英単語 青版」のCD教材が素晴らしい点は、本文の音読をネイティブ外国人が「ナチュラルスピード」と「スロースピード」の両方で音読してくれている点、です。

速単と同じように「文章で英単語を覚える」ことをコンセプトにした英単語本はたくさんありますが、僕が今の時点(2020.10.26.月)で知る限り、

同じ文章に対してナチュラルとスロー2つのスピードをCDに入れてる教材はこの「速読英単語 青」だけです。

(※他の速単シリーズも、ナチュラルとスローの両方のスピードを入れてくれてるのかな、と思いきや、そうではありませんでした。)

レッスンでは、

まず「ナチュラルスピード」で聴き、次に「スロースピード」で聴く

ということをいつもやってもらっています。

最初は「スローでもわからん」ということが多いと思いますが、

だんだん「スローならちょっとわかる」になってきて、

そのうち「スローなら結構わかる!ナチュラルでも前より聴ける!

ということに、続けていけば必ずなります。

段階を踏んで学習を進められるので2つのスピードでリスニングができるというのは非常に大きいです。

①英文のテーマ・内容を日本語で確認

何も知らない状態でリスニングを聴いた後、まずは本文のテーマと内容を確認しましょう。

リスニングで何と言っていたのか聴き取れず、「気になって早く答えが知りたい状態、であればしめたもの。

そういうときに答えをすぐ確認できたらスッキリしますし、答えが頭に残りやすいのです。

速単は、左ページに英文↓

右ページに日本語訳↓

となっています。

まず日本語訳から読むのもよし、英文を読んでから日本語訳を読むのもよし。

とにかく本文のテーマ・内容をざっくりと頭に入れて

最初のリスニング時にネイティブが言ってたのはこういうことだったんだ!

というスッキリ感を味わって、全体を把握してから細かい内容に入っていきます。

答えを見てから問題を解くことに関して

英文を読む時、「まず日本語訳を読まないで読まないといけない」と無意識に思っている方が多いと思います。

筆者自身もそうでした。

英語に限らず、あらゆる教科で問題を解く際に「答えを見てはいけない」ということを先生や親から言われてきたからだと自分では思っています。

実際に小中高生に授業している時も、例えば生徒たちに

ひるべるT
英文を勉強するときはまず訳・答えを見よう

と言うと、

べあー
えっ?!?! 良いの?!!

と言う反応をする子がほとんどでした。中学3年生なんかではクラスが騒然となったり。

それほどまでに「先に答えを見ることは悪」という考え方が染み付いてしまっているのは仕方がないことですが、まずはそれを捨てましょう。

答えは先に見るべき、なんです。

まず答えを知ってから英文を読まないと、「わからない」というストレスが大きくなって勉強が嫌になってしまいます。

さらに、「わからない」状態で英文を読んでも、あまり効果がないんです。

「わかる!」という状態で英文を聴いて音読すること

これが最も大切なこと。(これは英語に限らずあらゆる教科で言えること)

なのでまず新しい英文を読むときは、最初に英文の内容を把握するために日本語訳を読んで、まず日本語で文章を理解してください。

そしてある程度単語量が増えて英文にも慣れてきたら、テストと同じように答えを見ないで英文読解の力試しをしてみると良いと思います。

ひるべるT
まずは英文の日本語訳(答え)を読もう
べあー
答えを見ても良いなら、僕にもできそうな気がする
ひるべるT
そうやね。でも、英語を訳した日本語の文章は普通の日本語とはちょっとちゃうから、日本語を読んでもよくわからん場合もあるよ。
べあー
なるほど
ひるべるT
少しわかりづらかったとしても、文章のテーマは何か、そしてその文章は何を読者に伝えようとしてるのか、を意識しながら文を読むことが大事。
べあー
文章のテーマと、作者が伝えたいこと、ですね!意識して読んでみます!

②次に、CDを使って単語を流し聴き!完璧に覚えなくてもOK

英文を読む時、英文中に出てくる単語が知らない単語ばかりだとたちまち意味がわからなくなってやる気を失ってしまいます。

なのでまずは単語をチェック!

これも、最初に日本語訳を読むのと同様、「わかる!」という状態に早く持っていくための答えを先に見る作業です。

単語を完全に覚えなくても良いですが、なんとなく「知っている」状態にしてください。

このとき、速読英単語シリーズのCDを使いましょう。

リズムに乗せてネイティブが英単語を発音して、その後に日本語で意味を繰り返してくれるので、それを聴きながら単語のページ↓

を眺めるだけでもだいぶ英単語が頭に入ってくると思います。

CD 必修編改訂第7版対応

冒頭でも言いましたが、この速単CDはなかなか高い(2500円程します)です。

速単を出版してるZ会のHPで、「単語用の音楽付き音声教材」だけは無料でダウンロードできるのでぜひご活用ください。

本文の音声についてはCDを購入しなければ手に入らず、これは速単をフル活用するための必須アイテムなのですが、まず無料のものからお試しで使ってみてください。

※CDの使い方は後述します。

③赤シートで単語の意味を確認

何度か繰り返しCDを聴いた後に、

赤シートを使って「英単語を見て日本語の意味が出てくるかどうか」の単語テスト

をしてみてください。

意味が出てこなかった、という単語の左側になんでも良いので印をつけてください。

そして、

1回目は全ての単語をテスト
(間違えた単語に印をつける)
2回目は印の付いた単語のみをテスト
(間違えたらもう一回印をつける)
3回目は2コ印が付いた単語のみをテスト
(間違えたらもう一回印をつける)

という方法で単語を覚えていきます。

間違えた際につけるマークですが、なんでも構いません。
(僕は手書きのマークを使っています。)

4回目以降も「意味が出てこなかった単語に印をつけること」を繰り返し、印を追加することなく全ての単語の意味を日本語で言えたら本文へいく、のが理想です。

しかし、ここまでしっかり単語を覚えるのがしんどい、という方はさらーっと単語テストをしていきなり本文に行ってもらっても構いません

100%完璧にやろうとするとしんどくなってしまうので、「最初は6、7割覚えられたら良いや」くらいの気持ちの方が単語の勉強は続きます。

また、別売の書き込み式単語ノートを使うのもありかもしれません。
「もったいない」などと思わずどんどん書き込んで使ってください。単語学習は「繰り返し」が最も大切、ですので。

書き込み式単語ノ-ト 必修編改訂第6版対応

ひるべるT
100パー目指してやろうとしたらしんどなってまうから、なるべく1日15分でもええから続けよう!

 

べあー
完璧にやらなくて良いなら続けれそう

④本文の精読(1)〜SVOCを使って分解〜

単語の確認が終わったら、本文に入っていきます。

まずは左ページの英文を読みながら、英文をSVOCを使って分解していきます。
SVOCの解説こちらのページでしてます。

例えば1行目の

Vitamin C plays an important role in keeping us healthy.

を分解してみると、

Vitamin C(S)/plays(V)/an important role<=in keeping us healthy>(O).
ビタミンCは/する/1つの重要な役割<=私たちを健康に保つことにおける>

となります。

最初は赤字で記したSVOCを、こんな感じ↓で行間に書き込んでいくと良いと思います。

掲載用にSVOCは赤ペンで、/(スラッシュ)は黒ボールペンで書きましたが、最初は間違えてもすぐに消せるように、SVOCや、 /(スラッシュ)は鉛筆かフリクションで書いて頂くのが良いと思います。

※<=in keeping us healthy>は、「an important role」(1つの重要な役割)がどういうことにおける役割なのか、を説明しています。

こういう用法を本サイトでは「名詞を後ろから説明する用法」と呼んでいて、これを理解できれば英文法だけでなく英語学習全般に非常に大きく役立ちます

詳しい解説は「会話に使える英文法」コーナーで説明していますので、ぜひ読んで理解してください。

⑤本文の精読(2)〜知らない単語・熟語にマーカーで色付け〜

この分解をしながら、同時にわからない単語・熟語が出てきたらマーカー等でその単語に色を塗り、右側の日本語訳で意味を確認します。

先ほど分解した1行目の文で、「plays an important role in keeping us healthy」

という意味がわからなかったとします。

これは、

play a … role in 〜ing
〜することにおいて…な役割を果たす

という熟語と、

keep A(人) 〜
A(という人)を〜の状態に保つ

という熟語が組み合わさったフレーズです。

こういう場合はややこしいんですが、

例えば

keep A(人) 〜

は知ってたけど

play a … role in 〜ing

は知らなかった、という場合は


「Vitamin C plays an important role in keeping us healthy.」

というように、なるべく知らなかった熟語の形を意識しながら本文を読めるようにマーカーで線を引きます。

そして右側の日本語訳の方にも同じ色で


「ビタミンCは、私たちを健康な状態に保つことにおいて、重要な役割を果たしている。」

というように、知らなかった熟語の意味を意識して線を引きます。

単語の場合はもうちょっとシンプルで、

例えばこの英文2行目、

「Most mammals produce it in their livers.

「livers」

という単語の意味がわからなかったとします。

何色でも良いのでマーカーで「livers」に線を引いて↓


Most mammals produce it in their livers.

右側でその意味を探すと、「肝臓」という言葉があります。
これにも同じ色で線を引いておくと、後から見返したときに確認しやすいです。↓


たいていの哺乳動物は自分の肝臓の中でビタミンCを作り出す。

こうすることで、1つ1つの英単語・熟語に対して日本語で明確に意味をイメージでき、よくわからないけどとりあえず読む」という状態を解消することができます。

この、「よくわからない」という状態こそが、英語学習において一番避けなければいけない状態です。

「自分が何を話してるかわからない」という状態で日本語を話すことって、滅多に無いですよね?(大勢の人の前で緊張して、とかいう場面でしかないと思います。)

皆さんが日本語を話すことができるのは、「自分が何を話しているか理解して話しているから」なんです。

これを英語学習に置き換えると、「自分が何を話しているか理解して話す」ことを繰り返すことで、少しずつ英語が身体に入って、「英語が使える」レベルに近いていくのです。

ですので文を読む時、まずは一つ一つの英単語・熟語の意味をハッキリさせて、「この単語はこう」ということを確認しながら読むことが大切なんです。
(こういう英文の読み方を「精読」と言います)

時間はかかりますが、これをやっておくことで、あとでネイティブの英語を聴き返した時に最初に比べると驚くほど英語が「聴ける」ようになってると思います。

精読」をすることで、細部まで英文を理解できる。
精読とは、SVOC単語・熟語の意味を明確にして英文を読むこと

本文の精読(3)〜1文ずつ再現する〜

1文の精読が終わり、その文のSVOCと知らなかった単語・熟語の意味を確認できた状態↓

までもっていくことができたら、

その英文の再現、つまりその文を、何も見ないで自分で言えるようにする、ということをします。

第1の大切なポイントは、1文の精読が終わったらすぐにその文章の再現にトライすること、です。

全文を最初から最後まで精読してから、最初に戻って文の再現にトライする、のではないです。

1文の精読をすることで、その文章を細部まで分解して理解できている状態で文章を再現することに、非常に意味があるのです。

この時、1人で勉強する場合はこう言う感じで↓英文と訳を書いて頂ければ最高です。

Vitamin C(S)/plays(V)/an important role<=in keeping us healthy>(O).
ビタミンCは/する/1つの重要な役割<=私たちを健康に保つことにおける>

これをするのは勉強を始めて1ヶ月目だけで十分だと思っていて、最初の方は速単の文章も短いので、上の画像のように本文のすぐ下に結構なスペースがありますので、そこを活用して頂ければと思います。

では再現していきましょう!

①直訳を再現

まずは自分で書いた直訳を見ながら再現しましょう!
動画で↓、どう直訳を見ながら英文を再現するかやってみたので見て頂ければ。

生徒さんにはいつも鉛筆で上の英文を消すことを勧めています。いちいち持ち換えなくて良いですから。動画でもやってますが、こんな感じで↓

前から前から、英語の順で英語を言うことに慣れていきます。

②右ページを見て英文を再現

直訳を見て英文が言えたら、次は右ページの日本語を見て英文を言います。


「ビタミンCは、私たちを健康な状態に保つことにおいて、重要な役割を果たしている。」

ここで、先ほど色で線を引いた効果が発揮されます。

〜することにおいて、重要な役割を果たしている」が、「play a important role in〜」ということをもう覚えていますから、

Vitamin C plays an important role in

までは出てきますね。

まだ英語にしていない日本語は

私たちを健康な状態に保つ

なので、

keeping us haelty

が出れば再現完了!

③ネイティブの英語を聴いて再現

最後に、ここでもCDを使います。

ナチュラル・スローどちらでも良いですが、ネイティブが話す

「Vitamin C plays an important role in keeping us healthy.」

を何も見ないで聴き、聴き終わったらこの文章を再現して下さい。何回でも良いのでトライしてもらって、「言えた!」となったらOKです。

④ネイティブの英語をシャドウイング

シャドウイング」という英語の勉強手法は、ネイティブスピーカーが話す英語を聴きながら、同時に再現していく、という勉強手法で、僕が高校生の時(16年前)からありましたがなかなか、日本の英語教育で活用されていません。

理由は一つしかないと思っていて、「めちゃくちゃ難しい」からです。

今まで、3つの方法で英文の再現を行ってきたのは、このシャドウイングをできるだけやりやすくするため、と言っても過言ではありません。

今みなさんは、おそらく日本語訳さえも見ないで

「Vitamin C plays an important role in keeping us healthy.」

という英文を言えるのではないかと思います。

ここまで仕上がった状態であれば、シャドウイングの難易度も少しは軽減されているはず。

参考までに、僕がシャドウイングしてみた動画を掲載しておきますね。CDを買った人は早速やってみてください。

 

まずはスロースピードで英文を見ながらシャドウイングして、そのあと何も見ないでや

スローに慣れたら、ナチュラルにトライしてください。

スローも難しい(上記の動画を撮るのに英文を見ないでシャドウイングをしたのですが、最初から最後まで完璧にできるまで10回くらい撮り直しました笑)んですが、ナチュラルスピードのシャドウイングはもう、めっちゃ難しいです。

この、ナチュラルスピードのシャドウイングはもはや発音の練習に近くなりますが、特に英語の発音を良くしたいと思っている方は、ネイティブの英語を再現できるようになるまでひたすら繰り返して下さい。(あんまりガッツリやると続かない場合もあるので、ほどほどに!)

あとは1文ずつ、同じことを繰り返そう

ここまでやって、やっと1文終了、です。
文にすると、長いなあと我ながら思いました。

あとはこれと同じことを、1文1文繰り返していきます。

これをやると最初は生徒さんたち、かなり消耗します。しかし、それで良いのです。

長い文章を長い時間をかけてダラダラやるより、短文を短時間でひたすら反復するほうが確実に効率的です。

最初は大変に思いますが、すこしずつ慣れてきます。

そしてこれを週1回でもやると、本当に英語力がついてきます。もちろん毎日できれば最高ですが、週1回でも効果は抜群です。

偏差値30台から、英検準2級に合格した生徒の話

僕は家庭教師を、かれこれ8年ほどしています。

今は新規で生徒さんを募集していないのですが、今見ている生徒さんで高校2年生の子がいて、中学3年の11月からレッスンをしています。

その子はなかなか勉強の習慣がつけれず、僕が受け持って最初に受けた中学校の模試の結果は、偏差値30台でした。

中3の11月から高校受験までは英語だけでなく全ての教科の受験対策をしましたが、高校受験が終わってからも親御さんがレッスンを続けさせてくださって、速単の青版を使った英語学習を中心に週1回のペースでレッスンを続けてきました。

高校生になってから、彼は週1のレッスン以外はほとんど勉強しませんでしたが、上で紹介した速単の学習を2年続けた結果、高校2年生の夏2020年8月)、英検で準2級に合格することができました。

中学校の模試で偏差値30台だった子が、「高校中級程度」のレベルである英検準2級に合格することができたことは、その子を教えていた自分にとっても非常に自信になりました。

英検受験の1ヶ月前まで、英語の勉強はこの記事で説明した速単学習だけしかしませんでしたし、実を言うと週1回のレッスンで毎回、速単学習ができていたわけではありません

「じゃあ何してたんだ?」というツッコミが入りそうですが、笑

英語以外の、彼が興味のある分野についての研究を一緒にしたり、進学先について一緒に調べたり、定期テスト対策をしたり、ということもあって、1回も速単の学習をしなかったという月も結構ありました。

それでも、例えば2ヶ月は速単以外のことをして、じゃあ次の2ヶ月は速単を頑張ろう、という感じで、平均して月に2回ほどは上記の速単学習をする、という感じで本当にゆる〜く、続けていきました。

その分、久々に速単の勉強をする時なんかはやっぱり生徒も結構疲れてしまうんですが、

逆に言うとその、「短時間で集中して学習した内容」は非常に濃く、生徒の身体にしっかり英語が入っていたのだと思います。

なので皆さんも、無理せず、週に1回は必ず頑張る時間を作る、という感じで、すぐに結果を求めず、ゆる〜く長い目で英語学習を続けて頂ければと思います。

速単シリーズの選び方

以上、今回は「速読英単語 必修編(青)」の使い方を説明しました。
英検準2、基本的にはどのレベルの人でもこの青版から始めることができる、というのが僕の実感です。

速読英単語必修編(青)

そして何度も書きましたが、速単青のCD↓は本当に優れものなのでぜひ活用して頂ければ。

CD 必修編改訂第7版対応

単語を書いて覚えたい、という方はこの教材がオススメです。

書き込み式単語ノ-ト 必修編 改訂第6版対応

※第6版対応のノートしか2020年10月27日(火)現在は販売されてないようです。
第6版は第7版とは、章の順番が違います。でも、例えば「ビタミンCの働き」というタイトルで探せばすぐ勉強している章を見つけられるので、そんなに困らないと思います。あとは章ごとに取り上げられてる単語が変わっている部分がありますが、逆に広い範囲で単語をカバーできるので良いと思います。

速読英単語入門編 改訂第2版

高校生以下の学生さんや、もっと気軽に英語学習を再開したい、という方には「入門編」も良いと思います。

その最大の理由は、この入門編のCDにも、青版と同じくslow/natural両方収録されているからです!

より平易な単語と文で英語に慣れる、という意味では青版よりこちらの方が優れものかもしれません。

「英検やTOEICの受験は考えてなくて、英会話だけを伸ばしたい

という方にはこの入門編の方が、日常で使える単語をインプットできて良いかもしれません。

入門編CD 改訂版第2版対応

書き込み式単語ノ-ト 入門編改訂第2版対応

中学生・小学生の方に

中学生向けの速読英単語も、販売されています。こちらはCDには1種類のスピードのネイティブの英語しか入っていませんが、必修・入門編のslowバージョンだけが入っていると思って頂ければ。

中学版の速読英単語 改訂版

速読英単語中学版CD

速読英単語中学版[改訂版]対応書き込み式単語ノート

 

難関大学受験用(英検準1級以上)

英検準1級以上やTOEIC800点以上など、上のレベルを目指したい方、受験で難関大学と言われる大学を受ける方、には、速単緑がオススメです。

緑の速読英単語 〜上級編〜 (改訂第4版)

 

CD 上級編第4版

 

速読英熟語 (温井史朗)

余裕がある方は、熟語バージョンの速単(オレンジ)で、単語よりもややこしい熟語をマスターしましょう。ここまでできたら鬼に金棒ですね。

速読英熟語CD

速読英熟語WORKBOOK 速読英熟語に対応した問題集 CD-ROM1枚付

 

速単の進め方

並べてみたらたくさんある速単、まずは一冊をしっかりやりこむ、のも構いませんし、上記のうちの何冊かを買ってみて、一回ごとに違うレベルのものを試していく、というのもありだと思います。

更に、飽きずに継続するためのおすすめの勉強法は、「同じテーマの文章を読んでいく」ことです。

例えば最近、オンラインレッスンでは「食」というテーマに関する文を集めて読む、という方法でレッスンをしています。

例えば速単の必修編入門編からざっと食に関するテーマのタイトルを並べてみると、

速単 青(必修編)
「お茶の種類」
「ビタミンCの働き」
「食の安全と有機農業(1)(2)」
「ビタミンAの重要性とサツマイモ(1)(2)」
「ダイエットに関する意外な論文(1)(2)」
「家族で食事をすることの重要性(1)(2)」
「スーパーの便利さと運搬燃料(1)(2)」

速単 赤(入門編)
「トマトが食材になるまで(1)〜(4)」
「ベートーベンとコーヒー」
「バレンタインの起源」
「スーパーマーケットの作戦(1)~(3)」
「オオカミとヤギとキャベツ(1)~(3)」
「塩の話」
「塩でできたホテル」
「鳥の卵は優れもの(1)~(3)」

という感じで、結構集まりますね。

そして普段日本語でも、「食」に関する記事やニュースにアンテナを張っておくと、「食」に関するテーマの知識が増え、問題意識が芽生えたりして速単の勉強が更に面白くなっていく、と最高ですね。

英語の勉強って、やっぱりバックグラウンドとなる知識が多くある方が、記憶に残りやすいのです。そして繰り返しになりますが「少しずつでも続けること」が最も大事で、色々な工夫をしてモチベーションを下げないようにして頂ければと思います。

以上、速単の使い方を解説しました!

YouTubeの方で、この長い記事を元に解説動画を上げる予定なので、ご興味ある方はぜひご覧ください。これから頑張って授業動画もあげていきます!