11月18日(月)武田薬品京都薬用植物園に行きました。 https://www.takeda.co.jp/kyoto/
1933(昭和8)年薬用植物の基礎研究を目的とした「京都武田薬草園」を開園して以来、一貫して薬用植物の栽培研究、遺伝子資源の収集・保存に取り組んできたということです。
年に何回か一般公開されていて、今回めでたく当選したので仲間たちと出かけました。
美しい紅葉です。曼殊院の向かいにある入り口から入り、研修棟から案内係の素敵なお兄さんについていきました。今日は、まず、漢方処方園へ。昨日ちょっと風邪気味かなと思って葛根湯を服用したのですが、その材料がまず登場しました。
左がわ、奥が棗(なつめ)、手前が芍薬(しゃくやく)。右側桂皮(にっけい・シナモン)、生姜(しょうが)、甘草(かんぞう)。さらに、葛(くず)と麻黄(まおう)が加わって、風邪のひきはじめによく聞く葛根湯が出来上がります。
甘草(かんぞう)は、咳や喉の痛み、口内炎にも効き目があります。
というように、さまざまな、漢方薬の成分となる木々がまとめて植えられています。
中でも私が注目したは、小青竜湯。気管支炎、花粉症に効いて、副作用がないということです。グルテンフリーを心がけていますが、100%は難しい(完全に断ち切らないと花粉症は避けられないそうですね、、、)。薬には頼りたくないけれど、いざというときはこれかなあ。
また売上No.2の抑肝散。子どもの夜泣きや、不眠症に効く、ことで有名ですが。最近はアルツハイマーに対して有効と言われています。
温室へ向かう途中、ねばねばの種、葉をもつ植物が紹介されました。名前・・・忘れた。
温室へ。
入ってすぐ、ここで連続開花を達成したショクダイオオコンニャクの木が迎えてくれました。スマトラ島原産、最短でも、2年に一度二日間だけしか開花しない、世界最大の花として有名なのだそうです。絶滅危惧種です。今は2本の木が生えており、根っこが二つに割れている可能性があるので次の開花はかなり先になりそうだということです。
沈香や白檀という、香木もありました。
温室から外に出て、樹木園に向かいます。可愛らしい赤い実、「噛んでみてください」との声に噛んでみたら、口が曲がる苦さでした。ゴシュユです。鎮痛、鎮吐、健胃、利尿などの効能があり、さまざまに利用されています。
葵祭で活躍するフタバアオイです。
メタセコイア。白い花をつけたサザンカ。
オケラの花。根っこが、健胃、整腸、利尿、止汗、に効くそうです。
さまざまな色が私たちを迎えてくれます。今年の秋の暖かさに、季節を間違えて咲いた花もあります。
ここに紛れ込んで命を落とした鹿と猿。そして蛙はそろそろ冬眠でしょうか。
神宿る地であることを実感しながら、いきもの共生エリアへ。
カワバタモロコです。
人間の営みによって多くの植物動物が絶滅の危機にあること、ここでその種が守られていることがわかります。
いかにも喉に効きそうな果林の大きな実を横目に背研修棟へ戻ります。丁寧な説明を聞きながらゆっくりと歩いたので疲れはあまり感じませんでした。とても気持ちの良い散歩でした。
楽しい時間をありがとうございました。帰りは一乗寺中谷さんで、いつものランチ、そして亥の子餅をお土産に買って帰りました。亥の子餅は、この時期の京都でしか買えないのでとても喜ばれます。
2024年11月18日(月)帰り道、京阪電車からも3回も虹を見ることができました。きっといいことがあります。