manabimon(まなびもん)

ドラマ 「こもりびと」

NHKが「ひきこもり」をテーマに続々と番組を放映します。https://www3.nhk.or.jp/news/special/hikikomori/programs/

その第一弾が先ほど放映された、NHKスペシャル・ドラマ「こもりびと」でした。

松山ケンイチ・武田鉄矢が、子と親を演じ、おそらく当事者だった方々も出演して、当事者の気持ち、声、を表現していた秀作だったと感じました。主人公の姪っ子(北香那)がキーパーソンとして登場、40歳にしてひきこもりの叔父の心を理解しようとし、祖父とをつなぐ役目となっていました。

社会の有りようが間違っている、おかしい、と思いながら、その社会に必死にしがみついてゆくほか生きていく道がない、と思っている私たち。「自己責任」の名の下に、人を切り捨てていく制度や考え方。そういうジレンマの中の葛藤は誰にでもあることだと思います。

生きていくことは必ずしも良いことばかりではないが、でも必ずしも悪いことばかりでもない。世の中は必ずしも良い人ばかりではないが、でも必ずしも悪い人ばかりでもない。主人公が愛してやまないブルーハーツの曲は、そういうメッセージを私たちに届けてくれています。人に相談すること、人を頼ること、を駄目だと思わないでほしいと、心から思います。

2020.霜月.22(月)