前置詞で名詞を説明する
「前置詞」という言葉を聞いて、「ちょっとよくわからないな」と思う方、多いのではないでしょうか?高校生の時の僕も、この前置詞をはっきりと理解できておりませんでした。
今回は前置詞の細かいルールは置いておいて、どのように名詞を後ろから説明するために前置詞を使うことができるか、のみに絞って解説していきたいと思います。
「of」
例1. I watched the TV program of NHK yesterday.
=昨日、私はNHKのテレビ番組をみた。
<解説>
前置詞「of」「〜の」(直接的な『所有』や『原因』を表す)
I (S)/ watched (V)/ the TV program <of NHK> (O)/ yesterday (時).
私は/みた /そのテレビ番組を<=NHKの> を
=昨日、私はNHKのテレビ番組をみた。
「the TV program(テレビ番組)」という名詞を、<of NHK (NHKの) >が後ろから説明しています。
基本的な構造は、これも関係代名詞と同じです。
「from」
例2. I met a man from Italy .
=私はイタリア出身の男性と出会った。
<解説>
前置詞「from」「〜から来た」(間接的な『由来』や『原因』を表す)
例5. I (S)/met (V)/a man from Italy (O).
私は/会った/1人の男性=<イタリア出身の>と。
=私はイタリア出身の男性と出会った。
「a man (1人の男性)」という名詞を、<from Italy(イタリア出身の)>が後ろから説明しています。
「on」
例3. The bird on the tree sings.
=木の上の鳥が歌う。
例4. When I saw the clock on the wall, it was six.
=私が壁の時計を見たとき、6時だった。
<解説>
前置詞「on」:「〜の上に」・「壁にかかっている」
例2.The bird on the tree (S)/sings (V) .
その鳥=<木の上の> が/歌う。
=木の上の鳥が歌う。
「The bird (その鳥)」という名詞を、<on the tree(木の上の)>が後ろから説明しています。
例3. When I saw the clock <=on the wall> (時)/, it(S) was(V) six(C).
私がその時計<=壁にかかっている>を見た時、6時だった。
=私が壁の時計を見たとき、6時だった。
「The clock (その時計)」という名詞を、<on the wall(壁にかかっている)>が後ろから説明しています。
「about」
例5. This is a book about English.
=これは英語に関する本だ。
<解説>
前置詞「about」:「〜について」・「〜に関して」
This(S)/is(V)/a book<about English> (C).
これは1冊の本=<英語に関する> です。
=これは英語に関する本だ。
「a book (1冊の本)」という名詞を、<about English(英語に関する)>が後ろから説明しています。
「with」
例6. I know the man with my friend.
=私は友達と一緒にいる男を知っている。
例7. She is a woman with brown hair.
=彼女は茶髪の女性だ。
<解説>
前置詞「with:「〜と一緒に」・「〜を持つ」
例5. I(S)/know(V) /the man with my friend (O).
私は/知っている/その男=<友達と一緒にいる>を。
=私は友達と一緒にいる男を知っている。
「the man (その男)」という名詞を、<with my friend(友達と一緒にいる)>が後ろから説明しています。
例6. She(S)/is(V)/a woman<with brown hair>(C).
彼女は1人の女性だ=<茶髪を持つ> です。
=これは英語に関する本だ。
「a woman (1人の女性)」という名詞を、<with brown hair(茶髪を持つ)>が後ろから説明しています。
「to」
例8. I know the way to the station.
=私はその駅への行き方を知っている。
<解説>
前置詞「to」:「〜へ」・「〜に向かって」(矢印➡︎のイメージ)
I (S)/know(V) the way to the station (O).
私は/知っている/その道=<その駅への>を。
=私はその駅への行き方を知っている。
「the way (その道)」という名詞を、<to the station(駅への)>が後ろから説明しています。
使ってみよう!
それでは今回も、習った上記の例文を日本語を見て英語で言えるようにしましょう!
上記の例文以外も掲載したので、力試しでやってみてください。
1.昨日、私はNHKのテレビ番組をみた。
I watched the TV program of NHK yesterday
2.私はイタリア出身の男性と出会った。
I met a man from Italy.
3.木の上の鳥が歌う。
The bird on the tree sings.
4.私が壁の時計を見たとき、6時だった。
When I saw the clock on the wall, it was six.
5. これは英語に関する本だ。
This is a book about English.
6. 私は友達と一緒にいる男を知っている。
I know the man with my friend.
7. 彼女は茶髪の女性だ。
She is a woman with brown hair.
=She is a woman whose hair is brown.
8.私はその駅への行き方を知っている。
I know the way to the station.
お疲れ様でした!
今回は4つの前置詞「of」・「from」・「on」・「about」・「with」・「to」が、どのように名詞を後ろから説明するかについて学びました。
この前置詞も多くの文法書で後ろのページの方で説明されていることが多いのですが、とても使用頻度は高いです。
次は前置詞の「for」・「in」・「within」・「under」・「above」を勉強します。
基本的にはこれまで勉強した用法と構造は変わらないので、スラスラいけるはず。
頑張っていきましょう!!