今夜21時ごろ、月がとても綺麗に南西の空に輝いていました。花王のマークのように顔が見えるようでした。今、9時50分、月は赤く西の空に低くかかっています。5日の月(月齢5.3)。
明日が旧暦の七夕です。七夕は7日の月のはずなので明後日になるのかな・・・とも思うのですが調べた範囲では、明日が旧暦の七夕だと出てきます。七夕は星祭り、と思われていますが、月も重要な役割を果たしています。牽牛は月の船に乗って天の川を越えるのです。
うだるような暑さが続く毎日ですが、朝晩の風に涼しさを感じるようになりました。また、虫の声が響くようになり、蝉の声は小さくなっています。微かに秋の気配・・・
友人が送って来れた七夕の歌二首。新古今和歌集より。
ながむれば 衣手涼し ひさかたの 天の川原の 秋の夕暮れ 式子内親王
物思いにふけりながらぼんやりとみると、着物の袖に涼しい風が通る。遠くの天の川原が美しくみえる秋の夕暮れよ。
七夕の 天の羽衣 うち重ね 寝る夜涼しき 秋風ぞ吹く 藤原高遠
七夕の天女の羽衣をうち重ねて寝る夜は涼しい秋風が吹くよ。
七夕伝説は、中国から伝わった織姫伝説もありますが、中部以西に伝わる天人女房型のものもあります。
天女たちが水浴びしているのを見つけた男は一枚の羽衣を隠してしまいます。帰れなくなった一人の天女と男は仲睦まじい夫婦となりますが、何年かして男が出かけている間に天女は隠されていた羽衣を見つけて天に帰ります。男はは葦を長く長く編んで天まで伸ばし登って天女と再会します。天女の父は男に瓜を育てる仕事を命じ、瓜を食べてはいけない、とい言いました。ある日仕事中に喉が渇いた男が瓜をたべようと割ったその瞬間瓜から水があふれ出して大きな川を作り天女と離れ離れになってしまいます。あまりに二人が悲しがるので父は年に一度だけ川に橋をかけて合うことを許したのでした。
明日の七夕もきっと美しい月が見えるでしょうね。星も見えると嬉しいのですが住まいの周辺は明るいのであまり星が見えません。残念。
2020.葉月.24(月)