7月、大阪空港を出立、宮崎に向かいました。
飛行機から明石大橋、淡路島がくっきりと見えました。美しい!
宮崎まで、1時間足らず、あっという間です。レンタカーを借りて、東九州自動車道で約1時間(日豊本線、特急に乗っても約1時間)で都農町に到着します。
都農といっても知らない人が多いのですが、サーファーとワイン通の中では有名な町なんだそうです。
先日宮崎県都城市が、ふるさと納税1位となったという話題が流れました。都城は2016年度にも1位になりました。この時都農町は全国4位。2017年度は、都農町が2位(都城3位)と都城を逆転しました。2020年度には82億6800万円の寄付金を集め(全国5位)ました。
ところが2022年1月返礼品の牛肉への申し込みが予想を超えたため、業者に委託して返礼品を送ったところ、「寄付額の3割以下」という予算の基準を超えてしまった結果、総務省からふるさと納税対象自治体の取り消し処分を受けることとなってしまいました。https://www.asahi.com/articles/ASQ1G5GMYQ1GUTFK01G.html
その結果町の予算は4割減となったそうですが、それまで税収を基にした基金で乗り切っているそうです。(ふるさと納税により潤ったところも多数ありますが、自治体の約4分の1が赤字であり・・・赤字は地方交付税で補填されます・・・結局は仲介サイトがもうけるばかり、という問題点もあるようです。)
そのような都農町に息子がご縁をもらって住むことになり、今年で2年目。人々が優しく、果物・野菜・魚・肉など豊富で美味しくて安く、子育て世代への援助も手厚くて、https://life-tsuno.jp/child_rearing/
とても住みやすい良い町です。「山と滝とくだものの町」をキャッチフレーズに移住も勧めています。 https://iju.pref.miyazaki.lg.jp/municipality/tsuno/?doing_wp_cron=1691031154.0283210277557373046875
さて都農町に行くと、まずは神様にご挨拶、そして山から海を眺めたいのでワイナリーの丘公園に行きます。
日向国第一宮の都農神社。確かな霊気を感じるパワースポットです。https://tunojinjya6.webnode.jp/
8月1日2日には4年ぶりとなるお祭りが行われ、町中が大いに盛り上がりました。人口1万弱の町ですが、この日ばかりは3万人の人出だったそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=LndHWxfPCNs
そしてその分社に当たる瀧神社(尾鈴山山系、都農ワイナリーに行く途中です)が素晴らしい。どのガイドブックにも載っていないのですが、繊細な滝の流れの美しさに惚れ惚れとします。
瀧神社からさらに上に登っていくと都農ワイナリーです。駐車場の脇に植えられているブドウから芳しい香りがしました
湿度の高い都農町、山沿いにはすぐに雲が湧き上がり雨が降ります。この時も約10分ざああっと雨が振りました。気持ちの良い雨です。雨の多いこの町では果物栽培は向かない、と言われていたのですが、永友百二さんが、周囲の反対を押し切り、研鑽に研鑽を重ね、戦前まず梨栽培に成功し、戦後ぶどう栽培にチャレンジして成功し、この地の特産品としました。
https://tsunowine.com/monogatari/
1953年から始まったぶどう作り、そのぶどうを使って仕込んだワインが形になったのが1996年。ワインレストラン、ワインセラー、シャルドネの本格的展開・・・と都農ワインの挑戦は積み重ねられました。土作りからこだわり、自然の生態系を重視した環境保全型の農業への取り組みは、「本物」にこだわる姿勢の表れです。その姿勢から、循環型社会の実現への、小さな、しかし大きな一歩が踏み出されました。緑に囲まれた尾鈴山山系と、青い日向灘とに囲まれたこの地で、コツコツとワイン造りをして、町に貢献しておられるワイナリーの皆さんに対して心から尊敬の念!子どもづれでここに来ると楽しい遊び場がたくさんでなかなか帰ることができません。
人口1万人の町で子どもと楽しく暮らすために、TUNOいっちゃが子育てMAP、が配られています。このマップが都農の全体像を知るにはとても便利です。
このマップを作成したのは都農に移住して4年目、地域おこし協力隊に所属する、イラストレーターの古部祐子さん。サッカー選手の古部健太さんが、都農にあるヴェノスクロノス都農に所属したことがきっかけで都農にやってきました。素敵な彼女が語る都農での活動についてはこちら→https://www.youtube.com/watch?v=7lks_qoDUTE&t=3s
都農は、道の駅、Aコープ、パントリーけいすけ、トライヤル、があり、それぞれの特長を生かした展開をしていますので、全部の店を回りたい・・・全部の店を回ると本当に充実の食生活を送ることができます。お肉、お野菜、魚、恵みに満ちた場所です。
都農にくると必ず購入するのが佐土原ナス。焼きなすにすると本当に美味しい。
焼き鮎はとてもいい出汁が取れます。
美味しいお食事どころもたくさんありますが私の一番のお気に入りは、秀乃屋うどんです。早めに行かないといつも列ができているお店。
https://life-tsuno.jp/tsuno_magazine/1001/
都農には、高校があったのですが残念ながら2021年3月で閉校、高鍋高校に併合してしまいました。その高校跡で活動しているのがヴェノスクロノス都農です。選手たちは午前中に練習を行い、午後からは地域おこし協力隊などの仕事に従事しながら、都農ライフを満喫しているようです。現在九州サッカーリーグに所属し、一つ上のカテゴリーであるJFLを目指しています。今回の都農訪問はヴェノスクロノスの応援が大きな目的、ぜひJFLに行き、都農の町を全国に知らしめてほしいです。
都農ラジオでは選手の素顔に触れることができ、楽しめます。https://www.youtube.com/playlist?list=PLP3K65XtrkItTjJ9q_kE9PGt1oSrUZrw9
都農は湿度の高いところで、滞在中も80パーセント平均、温度は30度とそれほど高くないのですが、とにかく蒸し暑い!そんな中で練習、仕事に頑張る選手たち、心から応援しています。
都農滞在中一度だけ満点の星空に出会うことができました。素晴らしい星空でした。北斗七星ははっきりわかりましたが、星がたくさんありすぎて、夏の大三角形を見つけることができませんでした。こんな星空が続くのかと思ったら、豈図らんや、ずっと曇天続きの夜の空でした。
最後にお世話になった図書館に触れたいと思います。入り口にはバジルと、懐かしいオジギソウの苗が置いてあって「どうぞ持って帰ってください」とありました。もちろん持ち帰って鉢に植えました。チョンと触るとシュンとしぼむ葉っぱのオジギソウを孫が大喜び。オジギソウのピンク色の花もとても可愛い。バジルはお料理に活きるとおもいます。
図書館の本揃えは私の住む地域の図書館以上の早さ!新刊がどんどん入っています。本の紹介のポップもとても素晴らしかったです。ここで借りた『児湯の歴史』がとっても面白かったです。これから都農町だけでなく周辺の町や村にも足を運びたいと思いました。
帰りは大分に寄り、大分空港から伊丹にひとっ飛び。大分空港離陸時の空がとても美しかったです。
懐かしい川が見えて、着陸です。
2023年7月末日