私は、3月14日この番組をみました。涙なくしてはみられない番組でした。
去年の10月に「てれふく」という枠で放映されていたものを、今年の3月8日にEテレ特集で放映したようです。
https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/NJ44Q5G6XY/
『じじっか』は、みちこさん、きみこさん、よしえさん、の三人のシングルマザーが立ち上げた場所です。
みちこさんは、21歳で第一子を出産、ふたりの子供を懸命に育てていました。子どもが不登校になった時、頼る場所を探しましたが、行政の子育て支援サービスが使えない、という事態にぶち当たりました。制度の隙間やずれがそういう事態を生むのです。
当事者には見えるけれど、一人一人違うニーズは、行政には見えない。
同じ思いを抱いた三人が集まって、フードバンクを始めました。そこに集まってくる人たちの、さまざまな悩みに寄り添いたいと、4年前『じじっか』を立ち上げました。集まってくる人たちは、みんな家族なんだよ、という思いが、そのネーミングに込められています。
琉牙くんは、自分の気持ちを言葉にすることが苦手です。お母さんは4年前に亡くなり、お父さんは半年前脳梗塞で入院、退院したばかりです。お父さんと琉牙くんは、うまく気持ちを通わせることができません。琉牙くんは学校にも行かなくなりました。父子が『じじっか』に通う中で、「琉牙くんの滑舌の悪さはひょっとして耳が聞こえにくいせいではないか?」と、スタッフが、彼に聾学校での検査を勧め、父さんと共に同行します。検査の結果3回から4回の練習で、琉牙くんの滑舌の悪さはなくなりました。気持ちを言葉にする障がいが、ひとつ減ったのです。
17歳の響くん、父母共働きで6人きょうだい。「ここにくると、自分の時間と皆の時間が平等」「休める感じ」。
17歳のかれんさん、不登校から引きこもりになりました。「ここはほぼ家。幼い子たちに頼られている」。
21歳のゆきさんは、ここの卒業生。17歳の時にここに紹介されました。父からの暴力、親族からの性被害、、、の中で自傷行為、うつ病に苦しみます。「味方だよ、って言わないけれど、行動で示してくれる」と、じじっかのスタッフを信頼できました。今はデザイン会社で働き、同じ被害に苦しむ人のために自分の経験を活かそうとしています。
16歳、たかくん、母一人子一人でした。母が亡くなり、親戚と養子縁組しましたがうまくいきませんでした。養子縁組を解消したいと申し出があり、試行錯誤します。その中で「自分が嘘ばかりつくからいかんのや」という内省の言葉も出ます。2ヶ月後自立援助ホームの空きが出て、入居。その時一番気になったのは『じじっか』へ行くことができるのか、ということでした(大丈夫だよ)。アルバイトも決まり、母の墓参りに行きました。たかくんは、「嘘をついて自分をよく見せていかないと、と思っていた。でもよく見せなくていいと思ったら、嘘が減った」と言います。「子どもや奥さんを守って幸せにしてあげれる人になりたい」と語るたかくんに、涙腺が弱くなっている私は滂沱の涙、、、。
さて、琉牙くんです。『じじっか』が送り迎えをすることで好きな野球を習い始めることができ、学校にも行くようになりました。彼の夢は「じじっかビルを建てること」です。
こちらからみることができます。ぜひご視聴を!!
https://www.youtube.com/watch?v=jkH39QIGXXs
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2025年3月22日
