瀕死、ではなく「品詞」
こんにちは、ひるべるです。
今回は、名詞や動詞などの「品詞(ひんし)」について説明します。
前回習った「主語(S)」や「動詞(V)」と同じく、英語を前からブロック分けして読んでいくための重要な道具なので、まず大まかなことだけ覚えてしまって、細かいことは勉強を進めながら覚えていけば良いと思います。
「主語(S)」や「動詞(V)」などの「文の要素」の知識と、この「品詞」の知識を両方使うことで、効率的に英語をブロック分けし、前から整理していくことができます。
さっそく、例文で理解していきましょう!
名詞
例:movie(映画) / cup(コップ)/Tom(トム)/I (私)/ America(アメリカ)
Tom watched a movie yesterday.
トムは/観た/1本の映画を/昨日
青色の部分、つまり
文の中で、名詞は「主語(S)」や「目的語(O)」になる!!
動詞
動詞には「一般動詞」と「be動詞」があります。
例:play(する・遊ぶ)/ see(みる)/ go(行く)
②be動詞: is, am, areなどの「は〜である」/「いる・存在する」という役割を果たす[/box05]
原形 | be |
現在形 | is,am,are |
過去形 | was,were |
過去分詞形 | been |
※動詞は文の要素(SVOC)の説明ページ↓にも登場していて、「V」と表記します。
例えば、
Tom watched a movie yesterday.
トムは/観た/1本の映画を/昨日
Tom(S)/watched(V)/a movie(0)/yesterday(時).
形容詞
形容詞は、「名詞」の状態や様子を詳しく説明する役割を持ちます。
例文で確認します。
彼女は1人の美しい女性だ。
これを分解すると、
彼女/は/1人の美しい女性だ。
となります。黄色部分が「形容詞」です。
「woman(女性)」という名詞の状態や様子を詳しく説明しているのが「beautiful(美しい)」ということばですね。
「beautiful(美しい)」のように、名詞を説明することばを、形容詞と言います。
もう1つ例文で確認しましょう。
例2. This is a big cake.
これは1つの大きいケーキだ。
「cake(ケーキ)」という名詞の状態や様子を詳しく説明しているのが「big(大きい)」という形容詞です。
①「名詞」がどんな状態・様子なのかを詳しく説明する。
副詞
副詞には2つの働きがあります。
①動詞を説明する
→「動詞」がどんな風に行われるかを詳しく説明する。
②形容詞を説明する
→「形容詞」がどのくらいの度合いなのか、つまり”形容詞の程度”を説明する。
副詞❶〜動詞を説明する〜
副詞のひとつめの働きを解説していきます。
先ほども書きましたが、もう一度読んでみてください。↓
①動詞を説明する
→「動詞」がどんな風に行われるかを詳しく説明する。
中学校・高校の授業ではよく「修飾する」ということばが使われますが、僕はこの「修飾する」ということばを理解しないまま高校を卒業した覚えがあります。
「修飾する」より「説明する」とした方がわかりやすいと思うので、この言葉を使います。
例文で解説していきます。
例1. He plays the piano beautifuly.
彼はピアノを美しく演奏する。
この文はSVOCを使って前から読むと、
例1. He(S)/plays(V)/the piano(O)/beautifuly.
彼は/演奏する/ピアノを/美しく
となります。
この文の中で副詞は、「beautifuly(美しく)」です。
「plays(演奏する)」という動詞について、それがどんなふうに行われるかを、「beautifuly(美しく)」という副詞が詳しく説明していますね。
この例文から、「beautifuly(美しく)」という単語を抜いてみます。↓
He(S)/plays(V)/the piano(O).
彼は/演奏する/ピアノを
これだけでは、「彼はピアノを演奏する」という意味になり、どうやって、どんなふうに彼がピアノを弾くのか、が行われるかわかりません。
「beautifuly(美しく)」という単語が入ることで、
ということがわかります。
こういうことばを、副詞と言います。
この「beautifuly」のように、語尾に「ly」がついている言葉は副詞であることが多いです。(もちろん例外もあります。「friendly(親しみやすい)」など)
形容詞の「beautiful(美しい)」に。「y」を加えたら「beautifuly(美しく)」という副詞になるように、形容詞にlyを加えて副詞とするパターンが多いです。
そのため違いがよくわからなくなることが多いですが、形容詞と副詞はとしっかり区別しましょう。
語尾に「ly」のある単語は副詞であることが多い!
She talks loudly.
彼女は/話す/うるさく。
loud:うるさい(形容詞)
loudly:うるさく(副詞)
He explains Spanish grammar clearly.
彼は/説明する/スペイン語の文法を/明確に。
clear:明確な(形容詞)
clearly:明確に(副詞)
語尾がlyではない副詞ももちろんありますので、紹介します。
例2.He cooks well.
彼は上手に料理する。
動詞の「cooks(料理する)」について、それがどんなふうに行われるかを、「well(上手に)」ということばが詳しく説明していますね。
これも、副詞です。
副詞❷〜形容詞を説明する〜
では、副詞の2つめの役割を解説していきます。
②形容詞を説明する
→「形容詞」がどのくらいの度合いなのか、つまり”形容詞の程度”を説明する。
これも、例文で解説していきます。
例1. He is very strong.
彼はとても強い。
「very(とても)」ということばが、「strong(強い)」という形容詞がどのくらいの程度なのか(つまりどのくらい強いのか)を説明していますね。
この very も、副詞です。
もうひとつ例文で。
例2. She looks a little tired.
彼女は少し疲れているように見える。
「a little(少し)」ということばが、「tired(疲れている)」という形容詞がどのくらいの程度なのか(つまりどのくらい疲れているのか)を説明していますね。
この a littleも、副詞です。
①「動詞」がどんな風に行われるかを詳しく説明する。
②「形容詞」がどのくらいの度合いなのか、つまり”形容詞の程度”を説明する。
品詞➕文の要素(SVOC)で英語をブロック分け
以上、名詞・動詞・形容詞・副詞について、かなりざっくりと説明しました。
この英文法講座の目標は、「実際の英会話に使える」ことなので、細かくそれぞれの品詞をマスターする必要はないです。
例文で示したように、今回の「品詞」と「文の要素(SVOC)」の知識を使って英文を前からブロック分けして理解することができればそれでOKです。
この、前から英語読みブロック分け癖をつけることは、自分が伝えたいことを言う時、相手が伝えたいことを聞く時、必ず役立ちます。
He(S)/explains(V)/Spanish grammar(O)/clearly.
彼は/説明する/スペイン語の文法を/明確に(=「explain」を説明する副詞)
こういう感じで、1文1文丁寧に理解し、それを誰かに伝えるように音読・暗唱していくことで少しずつ自分の身体に英語が入ってきて、英語を話すことができるようになってきます。
スポーツの筋トレや基礎練と同じで、
どれだけ短期間に複数回繰り返せるか
が大切になってきますので、1日1文でも5文でも10文でも、短い文章を分解して理解→暗唱する、というのを繰り返してみてください。
続ければ必ず効果を実感できるはずです。
無理のない程度に、習慣づけていきましょう!