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家持追っかけ旅⑥高岡(3)国守館跡など

高岡市万葉歴史資料館を出て、越中国国守館跡を訪ねると、そこは高岡市伏木気象資料館になっていました。大変趣のある建物です。

明治16年藤井能三さんらの手によって、日本初の私立測候所として設立され、この地に移転され、庁舎と測風塔が有形文化財に登録されたそうです。世の中には知らない凄い人がたくさんいるのだと改めて実感。この地では発掘調査が行われ、越中国国守館が置かれたと考えられています。家持はここに住んでいたのですね。

遙(はる)かに江(かわ)を泝(さかのぼ)る船人の歌を聞ける歌一首

朝床に 聞けば遙けし 射水川 朝漕ぎしつつ 歌ふ船人  (万葉集巻十九 4150)

あさどこに きけばはるけし いみずかわ あさこぎしつつ うたうふなびと

朝の寝床に聞いていると、遠くから歌が聞こえてくる。射水川で、朝、船を漕ぎながら歌っている船頭よ。

春の朝は寒い、寒い中を川を渡してゆく船頭のことを思う歌です。春霞の立ち込める朝の射水川の美しい風景が浮かび、船頭を思うあたたかな心が伝わる歌です。

近くに勝興寺があります。立派な境内。ここは越中国国府が置かれた場所です。

ひっそりと歌碑が立っていました。なんと書いてあるのかその場では読み取れなかったです。

あしひきの 山の木末の 寄生木取りて かざしつらくは 千年寿くとそ(巻十八4136)

あしひきの やまのこぬれの ほよとりて かざしつらくは ちとせほくとそ

山の梢(こずえ)のやどりぎ(樹木に寄生する常緑樹、尊重された)を取って髪に挿すのは千年の寿を祈ってのことよ。

天平勝宝二(750)年正月二日の宴での作です。

お寺門前の家持像に別れを告げて気多神社(越中国総社跡)へ向かいます。

大伴神社も併設されていました。

高岡に別れを告げ、富山市に向かいます。旅の最後の目的地は高志の国文学館です。

 

2020.9.2(水)満月が雲間より美しい姿を表しています。

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英語学習・音楽制作・WEBデザイン・体質改善など、色んな『まなび』と『教育』をテーマにnelle*hirbel(通称ねるひる)を中心に学びクリエーターチームで情報を発信しています。 YouTubeチャンネルでは、音楽×英語の動画コンテンツと英語レッスンを生配信しています。

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