いま３月１５日夜９時半、「クローズアップ現代」で、ウクライナから送信されている現状を放映しています。ロシアによる軍事侵攻から20日が経ちました。
マリウポリの街は大きく破壊されています。マリウポリから10日前に脱出したディアナベルグさん「痛み、落胆、怒り、罪悪感を感じます」。マリウポリ国立大学の学長さんがマリウポリの現状を送信「ひどい夢を見ている感覚」。
第二の都市ハリコフ、カメラマンのユーリ・コチュベイさん。戦争の現実を世界に発信しています、「もはやこれは第三次対戦」武器ではなくカメラで役に立とうと思う。絶対に我々は屈しない。」生活必需品を配る活動も行っています。
ハリコフ州立病院には、まだ今でも小児ガンの子どもが取り残されています。小児ガンの子どもの医療支援を行なっているナターリャ・クリヴォラポアさんは子どもやその親の脱出の手助けをするために、そして地下に残されている24人の子どもたちに寄り添うために残っています。「パンを買う行列に砲撃され目の前の人がバラバラになった、残るもの逃げるのも怖い・・・。」
首都キエフをめぐる攻防がさらに緊迫しています。地域防衛部隊に志願する人、キエフに止まり続ける人、それぞれの気持ち、それぞれの事情があります。空襲警報が鳴り響きます。ウクライナの地対空ミサイルがロシア機を撃ち落とすことに力づけられているといいます。首都への大規模攻撃に対し公共ラジオ局に勤めるヴィオラさんは長男が脳性麻痺で避難がままならず、家族でキエフに残っています。「放送するという仕事をすることで心の安定が保たれる。」
インナ・コチカロワさん。大学教員。キエフから避難した人々が残したペットの世話をしています。また残されたお年寄りへ薬や食料を届けるボランティアをしています。キエフ市内のスーパーの様子が写し出されます。品物が圧倒的に足りません。インナさんは「私はここにとどまって役に立つことをする」といいます。カテリーナ・グルントさん。家族でキエフに残り、毎日の暮らしを家族で送り日常を守ることで心の安定を保っている、といいます。
首都キエフへの侵攻は秒読み、とされています。三方向からキエフに向かってきています。兵糧攻めのような作戦を行うだろうとのこと。またウクライナ西部の三箇所の軍の拠点を攻撃しました。制空権を確保し、軍事支援の供給ルートを断つ、ということが目的のようです。
先週、キエフに留まっている交響楽団の人々が、独立広場でコンサートを開きました。「音楽が支えになっている。私たちは明るい未来を信じています」のメッセージとともにウクライナ国歌が流れます。
一体いつまでこの恐ろしい戦争が続くのでしょうか。
遠く離れたここ大阪で、３月9日（水）市民団体「おおさか総がかり行動実行委員会」主催の、ロシアのウクライナ侵攻に抗議する集会が、大阪市北区の中之島公園で開かれました。
「行こう！」と思い、プラカード持参で、とあったので家にある紙で即席で作りました。ロシア語がわからないので間違ったりしながら・・・。
18時半過ぎ、中之島公園女神像前に行くとすでに多くの人が集まっていました。警備の警察官の方も何人も周囲を固めていました。何人かの方のスピーチを聞き、特に故郷ウクライナを思うスピーチに涙し、後ろにいた人たちに許可をもらって写真を撮り、パレード（デモ）のスタートです。
４列になり大阪中之島から西梅田出入橋まで約30分、約800人のパレードでした。車道を歩きます。警察官が要所要所に立ってくれています。戦争反対、ロシアはすぐにウクライナから撤退せよ！などのシュプレヒコールに続いて、声を上げます。始めはなかなか出なかった声が、少しずつ出るようになります。鈴で音頭を取ってくれる人もいました。また、ジョンレノンのイマジンをずっとカセットで流していた人もいたそうです。
自己満足、自分のため、とわかりつつ、参加しました。じっとしていられない気持ちからです。一体いつまでこの恐ろしい戦争が続くのか。一刻も早く終わって欲しい、そういう気持ちを持った人が多いことを表す一つの手段としての、約８000歩のパレード参加でした。
募金先もたくさんあって迷いますが、ウクライナ大使館に直接募金できるということで、それを選択しました。
銀行名：三菱UFJ 銀行
支店名：広尾支店（支店番号：047）
口座種類：普通口座
口座番号：0972597
口座名義：エンバシーオブウクライナ
３月７日時点で約15万人、約40億円の寄付が集まったそうです。
2022・弥生 ３月15日ロシア国営テレビ局員の女性が生放送中に「戦争反対」を叫びながらプラカードを持って出た様子がツイッターで流れました。彼女は今どうしているのでしょう、多くの人が心配していることと思います。
