旅ブログ

円空〜本日(1/16)のETV特集〜

テレビの話題ばかりになり、また、前回お知らせした「ここは今から倫理です」と放送時間が重なるのですが、1月16日(土)夜11時〜ETV特集(再放送は21日(木)午前0時〜)も楽しみです。

今回は「円空〜仏像に封印された謎」https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/LGKM64MJGV/

「近年の新たな発見を元に円空の人生と内面に迫る」とあります。これは見逃せません。

1980年発行の円空展の冊子がわが家の本棚にあります。今はもうない心斎橋そごう大阪の特別催し場で、昭和55(1980)年11月7日から12日まで開かれた円空生誕350年記念展覧会で購入したものです。この頃円空ブームが起きていました。スパッとたち割った木材に、サクサクっと強い決断をもって角度深く打つ「はつる」という操作で、スピーディーに仕上げられた造形。その中に仏の魂が生き生きと感じられ、多くの人を魅きつけたのです。私もその中の一人でした。

寛永9(1632)年美濃国(岐阜県)に生まれ、六四歳で没するまで、生涯を旅に過ごし、全国を行脚する中で、農民や漁民の信仰にこたえて神仏の姿を刻み続けた円空。生涯に十二万体の造像祈願を立てました。「六十歳十万体」と円空自身が刻み込んだ仏像が飛騨の神岡にあるそうです。その4年後六四歳で誓願満了し、美濃の関市の弥勒寺の境内で自ら墓穴を掘り、その中に入り、断食、念仏、結印のまま生きながら仏となり、生涯を閉じたそうです。元禄8(1695)年7月15日のことと伝わります。

名古屋市内にある荒子観音(浄海山円龍院観音寺)で昭和41年発見された木箱には円空(歓喜沙門)自筆の歌が書かれていました。

これやこの 腐れる浮木 とりあけて 子守りの神と 我はなすなり

その時に箱の中から出てきた仏たち。可愛らしいですね。

この時には千二十体の円空仏が発見されました。

名古屋には多くの円空仏が現存します。http://useum.city.nagoya.jp/collection/data/data_15/index.html

そして、その後も様々な発見が相次いでいます。

全国を行脚して十二万体もの仏を彫り、自ら即身仏となって入滅するという激しい生き方は、どのような背景からから生まれたのか。円空は何を思い何を願って歩き彫り続けたのか。

今夜の放送が楽しみです。

2020・1・16 美しい三日月が南西の空に見えます。

ABOUT ME
たつこ
たつこ
今でも手元にある「長くつ下のピッピ」「やかまし村のこどもたち」が読書体験の原点。「ギャ〜!」と叫ぶほかない失敗をたび重ねていまに至ります。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です