詩の世界

赤い靴 〜 戦争は女の顔をしていない

ねるひるが先日アップした「赤い靴」(イラストもとても素敵です)

https://www.youtube.com/watch?v=6hhxDB_JcyE

の作詞作曲はムラタトモヒロさんです。「酔えば饒舌、弾けば超絶、酒を呑むならムラタがツマミ」がキャッチフレーズの36歳。たくさんの作品を作り歌っておられます。

https://muratatomohiro.wixsite.com/index/discography

「赤い靴」名曲です。

シンプルな曲と歌詞から、ものがたりがはっきりと立ち上がります。一人の若い男が胸に銃弾を受けて、恋人を思いながら死んでいく様子、その恋人のいる町も砲撃されて赤い火に萌え尽くされていく様子が、涙とともに浮かび上がってきます。

すべてのものを灰色にしてしまう戦争中に「赤い靴を履くこと」はおそらくタブーでしょう。赤の象徴する「情熱・恋・喜び」が、同じく赤が象徴する「暴力・権力・狂気」の火によって消されてしまう。

美しい花に囲まれた恋人、美しい喜びに満ちた赤い靴を思いながら死んでいく若者を歌ったこの歌は多くの人に聞いてもらいたい歌のひとつです。

ムラタさんご自身の赤い靴はこちらから

https://www.youtube.com/watch?v=pK1XR4J6uAQ

追記)ねるひる が英語バージョンを出しました。シンプルな歌詞なので英語の練習にはピッタリだと思います。そして英語では、日本語とまた違ううつくしい響きが哀切さを増して感じられます。https://www.youtube.com/watch?v=UWzr3gFviTw

2021・8・23(月) 久しぶりに太陽の出ている時間に洗濯物を干すことができました。小さな幸せをしみじみと感じます。さて、『100分で名著』8月は「戦争は女の顔をしていない」です。この番組はいつもそうですが今回も見応えありです。見逃した方はぜひHPをご覧ください。

https://www.nhk.or.jp/meicho/

いつでもどこでも人々ひとりひとりのものがたりを大事にしたいものです。

 

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たつこ
たつこ
今でも手元にある「長くつ下のピッピ」「やかまし村のこどもたち」が読書体験の原点。「ギャ〜!」と叫ぶほかない失敗をたび重ねていまに至ります。

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