英詞の意味をAメロ・Bメロ・サビのセクションに分けて解説
学習時間:約15分
今回は、『パプリカ』英詞バージョンの歌詞を使って英語の解説をします!
歌詞を理解して歌ってみるとより英語が楽しくなります♪
まずは前半!英詞の対訳表(ダウンロード学習素材)やノートに書き込んで進めてくださいね。
英詞を分解してみよう
英詞を1フレーズずつ分解して英文法まで解説していきます!
1A:曲りくねりはしゃいだ道(分詞/倒置法/関係副詞/副詞/現在進行形)
1A-1
Twisting and turning down this road we go
曲りくねり はしゃいだ道
Running to the forest where we can play all day
青葉の森で駆け回る
1A-2
The sun shines so brightly on our country town
遊びまわり 日差しの道
Someone’s always calling out your name
誰かが呼んでいる
1A-1の解説
Twisting and turning/down this road/we go
曲がりながら、まわりながら/この道を下って/私たちは行く
Running/to the forest<=where we can play all day>
走っていく/その森 <=私たちが一日中遊ぶことができる場所> に
twisting:twist(ねじる、曲がる)の現在分詞
turning:turn(体を回転させる)の現在分詞
down this road:この道を下っていく
→対義語:up this road(この道を登っていく)
running:run(走る、駆ける)の現在分詞
where:どこで、〜する場所
all day:一日中
Twisting and turning down this road we go
曲がりながら、まわりながら/この道を下って/私たちは行く
「Twisting and turning」は「曲がって、まわって」とか、「曲がりながら、まわりながら」と訳しました。
ここの部分は分詞構文が使われていると解釈したからです。
分詞構文という言葉を聞くと、「なんか難しそう」と思うかもしれませんが
まずは難しいことは気にせず
①「〜して」か、
②「〜しながら」
のどちらかでハマる訳を使えば良いと思います。
文法書ではよく、
「理由」「結果」「時」「譲歩」etc…
などと細かく分けられて説明されてますが、まずは使いながら慣れていくのが良いです。
Twisting and turning down this road we go
曲がりながら、まわりながら/この道を下って/私たちは行く
は、正しい順番に置き換えると
Twisting and turning, we go down this road
となります。
黄色部分の「we go」の順番が入れ替わっているのですが、こういうのを「倒置法」と言います。
倒置法の例えを紹介します。
The greatest teacher, failuer is.
最も偉大な先生だ、失敗は。
これは正しい語順になおすと、
Failuer is the greatest teacher.
失敗は最も偉大な先生だ。
となります。
日本語でも、
「見た?あの映画」
とか
「おもしろくない?この番組」
とか言いますよね。
これらも実は「倒置法」が使われていて、正しい順番に直すと
「あの映画見た?」
「この番組おもしろくない?」
となります。
Running/to the forest<=where we can play all day>
走っていく/その森 <=私たちが一日中遊ぶことができる場所> に
「where」は関係副詞と呼ばれます。
関係副詞とは、「名詞を後ろから説明する用法」の代表格、「関係代名詞」の兄弟のようなもの。
名詞「the forest(その森)」を後ろから説明して、
「the forest where we go」→「その森=<僕らが一日中遊べる場所>」
となります。
エドシーランのPhotograpという曲でもこのwhereがたくさん使われてたので、歌詞をちょっと変えて例文を作ってみました。
例. Please keep my photo/next to your heartbeat<=where I should be>.
僕の写真をしまっておいて/きみの心臓の鼓動の隣<=僕が居るべき場所>に。
直訳したらややこしいけど、要は
「僕は君の心の中にずっと居るべきだから、僕の写真を心から一番近い場所の胸ポケットに入れておいてくれ。」
ということです。外人ってほんとにロマンチストですね。
Runningは、
Twisting and turning, down this road we go
by running to the forest where we can play all day
曲がって回って、僕らはこの道を走って行く
という感じで前に「by(〜をすることによって)」があって、それが省略されていると考えます。
「〜をすることによって」と訳される「by」はこんな感じで使われます↓
例. I studied English by reading this book.
私はこの本を読んで英語を勉強した。
1A-2の解説
The sun shines/so brightly/on our country town
その太陽は輝く/とても明るく/僕らの田舎町を
Someone’s/always/calling out your name
誰かが/いつも/あなたの名前を呼んでいる
shines:shine(輝く)の三人称単数 <主語がThe sunのため>
so:とても
brightly:明るい、晴れやかに(副詞)
on:〜の上に
country town:田舎町
someone:誰か
someone’s:someone isの省略
calling out:call out(〜を呼び出す)の現在進行形
always:いつも(副詞)
副詞とは、名詞以外を説明することばです。形容詞の後ろに「ly」がつくと、副詞になることが多いです。
The sun shines/so brightly/on our country town.
太陽は輝く/とても明るく/僕らの田舎町を
ここではまず「brightly(明るく)」が副詞で、動詞の「shine(輝く)」がどんなふうに輝くのか、を説明しています。
もう一つ副詞があって、それが「so(とても)」。これは副詞の「brightly(明るく)」がどんなふうに明るいのか、を説明しているんです。
副詞は名詞以外のことばを説明する
ということは副詞で副詞の説明もできるということですね。
・very beautiful=とても美しい
beautiful(美しい)という形容詞を説明
veryはfast(早く)という副詞を説明
fastはruns(走る)という動詞を説明</p></div>
Someone’s/always/calling out your name
誰かが/いつも/あなたの名前を呼んでいる
someone’s=someone is の省略。
someone is always calling で「誰かがいつも呼んでいる」という現在進行形の文章となります。
「always(いつも)」は副詞で、「is calling」を説明してます。
どんな頻度で呼んでいるのか、という説明を加えているのですね。
1B:夏が来る影が立つ(接続詞when・that/3人称)
1B-1
And when summer comes, see our shadows grow
夏が来る 影が立つ
Always know I will miss you so
あなたに会いたい
1B-2
Come on , look up , find the first star in the sky
見つけたのはいちばん星
I hope tomorrow will be sunny , too?
明日も晴れるかな
1B-1の解説
And when summer comes,/see our shadows grow
そして夏が来た時/私たちの影たちが大きくなるのが見える
Always/know/I will miss you so
いつも/知る(経験する)/私はとてもあなたに会いたくなるだろうことを
when:いつ、〜する時(接続詞)
comes:come(来る)の3人称単数 <主語がsummerのため>
see:〜が見える
shadows:shadow(影)の複数形
grow:育つ、増大する
know:知る→経験する、味わうという意味にもなる
always:いつも(副詞)
will:〜だろう
miss you:あなたがいなくて寂しい
And when summer comes,/see our shadows grow
そして夏が来た時/私たちの影たちが大きくなるのが見える
when(〜する時)は時を表す接続詞です。whenを使って、管理人の夢を乗せた例文を1つ↓
例.When I study English by reading this web site, I can enjoy English.
私はこのwebサイトを読んで英語を勉強する時、英語を楽しめる。
この例文は、when以下の部分を文章の後ろに持ってきてこう書き換えることもできます。
例. I can enjoy English when I study English by reading this web site,
私はこのwebサイトを読んで英語を勉強する時、英語を楽しめる。
when以下の部分を文頭に持ってくる時は、
「When〜, ・・・」
となって、,(カンマ) が必要になります。
文の後ろに持ってくる時は
「・・・when〜」
となります。
「〜する時(when/as)」とか、「〜する前(before)」とか、「〜するまで(until)」とか、時を表す接続詞はたくさんあるので、whenの他にもいくつか紹介しておきますね。
①「as〜(〜する時)」
As he entered my room, I slapped him on the face.
=I slapped him on the face as he entered my room.
彼が部屋に入ってきた時、私は彼の頬を叩いた。
※asはwhenと同じく「〜する時」という場合に使われますが、whenよりも「同時性」が強いです。
②「before〜(〜する前)」
Before eat dinner, you should wash your hands.
=You should wash your hands before eat dinner,
ご飯を食べる前に、あなたは手を洗うべきだ。
③「until〜(〜するまで)」
Until you finish your homework, you can’t eat dinner.
=You can’t eat dinner, until you finish your homework,
宿題を終わらすまで、あなたは夕飯を食べれません
④「as soon as〜(〜してからすぐ)」
As soon as I found the shooting star, I made a wish.
=I made a wish as soon as I found the shooting star,
流れ星を見つけてすぐに、私は願い事をした。
1B-2の解説
Come on,look up,find/the first star/in the sky
さぁ、見上げてごらん、見つける/そのいちばん星/その空にある
I hope <tomorrow will be sunny , too>
私は望む<明日も晴れることを>
come on:さあおいで
look up:見上げる
find:見つける
hop:望む
sunny:晴れた
too:〜も
Come on:命令文
動詞の原形を文の最初に持ってくると、「命令文」になります。
Do your homework before dinner.
=夕食の前に宿題をしなさい。
do「する」という動詞を文頭に持ってくることで、「〜しなさい」という命令の意味になります。
hope that S V: 〜を望む
thatは接続詞で、省略可能です。
歌詞でもthatは省略されていて、thatありだと
I hope that tomorrow(S)/will be(V)/sunny,too.
明日も晴れることを願う
となります。
1C:パプリカ花が咲いたら(when/and/命令文)
1C-1
Paprika , when our flowers start to bloom
パプリカ 花が咲いたら
Put the seeds into your hands and throw them in the sky
晴れた空に種を蒔こう
1C-2
Paprika , We can make our dreams come alive
パプリカ 夢を描いたなら
Rain or shine , we’ll find a way to play again another day
心遊ばせあなたに届け
1C-1の解説
Paprika , when our flowers start to bloom
パプリカ,私たちの花が咲き始めるとき
Put/the seeds/into/your hands/and/throw/them/in the sky
置こう/その種たちを/あなたの両手に/そして/投げよう/それらを/空に
start to do:〜し始める
bloom:花が咲く
put A into B:AをBの中に入れる
seeds:seed(種)の複数形
throw:投げる
them:彼らを,それらを(they-their-them)
whenと命令文がセットで出てきたので、前セクションの復習も兼ねて解説します!
When our flowers start to bloom,
私たちの花が咲く時、
put the seeds into your hands and throw them in the sky
その花の種を手に取り、空に投げよう
when〜に続く文が、「put (置く)」で始まっていますね。
これは動詞の原形なので、命令文になりますが、ここでちょっと注意なのはもう一つ命令の動詞が後ろにあること。
その動詞が、「and」のあとの「throw(投げる)」です。
「and」という単語はとても簡単に見えますが、このように何と何を繋げているのか、意識して文を見るくせをつけていくと文が読みやすくなってきます。
ここでは命令の動詞putとthrowを繋げているんですね。
なので、ここを直訳すると
Put/the seeds/into/your hands/and/throw/them/in the sky
置こう(命令)/その種たちを/あなたの両手に/そして/投げよう(命令)/それらを/空に
となります。
1C-2の解説
Paprika,/we/can make/our dreams come alive
パプリカ,私たちは/できる/私たちの夢を実現させることを
Rain or shine,/we’ll find/a way<=to play again another day>
雨でも晴れでも,/私たちは見つけるだろう/方法<=他の日に遊ぶための>を
make A do:Aにdoさせる
alive:生き生きとした
come alive:叶う/実現する
we’ll:we willの短縮形
again:また
another:他の
we’ll find a way<=to play again another day>
a way という名詞を、<to play〜>が後ろから説明しています。
このように名詞を説明する不定詞の働きを、形容詞的用法って言います。
形容詞は名詞を説明するから、形容詞的用法なんですね。
前半はひとまずここまで。いかがでしたか?歌詞の意味を理解して今度は歌を練習することでより英語がすんなり入ってくるようになるので楽しみながらチャレンジしてみてくださいね!
それでは次は後半に進みましょう!