旅ブログ

エゴンシーレ展・ヨックモックミュージアム・神田明神ホール・浜離宮恩賜庭園

横浜・東京に行きました。横浜スカイガーデンなどで素敵な景色を見ながら旧友とたくさんたくさんおしゃべりしました。幸せなひととき!

宿は田町の静鉄ホテル。足の便が良くて、しかも駅近、朝食も美味しく、部屋もゆったり、何よりバスが大きくて気に入りました。おすすめです。https://www.hotel-prezio.co.jp/tokyo-tamachi/

3月11日、上野の都立美術館でのエゴン・シーレ展https://www.egonschiele2023.jp/

に行きました。

エゴン・シーレの展覧会は30年ぶりとのことです。30年前?(もっと前だったと思います〜調べたら昭和61・1986年でした、絵葉書購入時の袋が残っていました・・・呆れるね

)のエゴン・シーレとウィーン世紀末展に行き、痺れました。今回は関西には来なさそうなので諦めていたのですが、日曜美術館で取り上げたのをみて、やはりどうしてもみたくなりました。https://www.nhk.jp/p/nichibi/ts/3PGYQN55NP/blog/bl/p70PrXddo7/bp/pQqqOgD6rQ/

はるばるやってきて正解。私の脳裏にはシーレの暗い絵・印象ばかりが残っていて、確かに強烈な印象を受け、心動かされた(ので絵葉書の袋も残している)のですが、一方で、「あの暗さはもういいかな」などと思ったりもしていました。しかし、改めて、また初めての、シーレの絵を見て、それは「暗い」のではない「対象を突き抜け、本質を捉えているのだ」と実感し、その筆致に揺るぎない力を感じました。また同時代のクリムトなどの作品も並べられており、改めてこの作家の凄さを実感しました。第一次世界大戦の後の言葉が胸に迫ります。

28歳での夭折が悔やまれます。

ポスターになっている「ほおづきのある自画像」は、やはり素晴らしかった。

最近の展覧会は(先日大阪で行った「ピカソとその時代展」でもそうでした)写真撮影が許されているところがあり、お気に入りを撮影できるのも嬉しい。街を描いた作品群が気に入りました。

ショップでは沢山の買い物をしている人が多かったです。ほおづきのお皿が目を引きました。こういうの作れたらいいな。

上野で博物館の常設展をみるのもいいな、と思っていたのですが、友人の勧めもあり、表参道にあるヨクモックミュージアムに足をのばすことにしました。地下鉄銀座線で約30分、近いような遠いような・・・と思いながら行って・・・これも大正解でした。https://yokumokumuseum.com/

「ピカソのセラミック〜モダンに触れる」という展覧会。ピカソの作った陶器の魅力的なこと! 

これはサッカー選手です。

あっという間に作品を仕上げてしまうピカソの映像など様々に楽しめる展覧会でした。エゴン・シーレ展と違って人が少なくてゆっくり楽しめたのもよかった。建物も素敵、おしゃれなカフェも併設されています。

次は地下鉄千代田線に乗って新御茶ノ水駅から神田明神に向かい、神田明神ホールへ。https://myoujin-hall.jp/

HPにもあるように夕暮れの中の神田明神とホールの景色が素晴らしかったです。この日の演目は「猿之助と愉快な仲間たち」の「NAMIDA DROPS」。計画的でない私は東京に来ると当日券で観られる劇を探すことが多いのですが(そもそもそれが間違いなのでしょうね、でもそういうことができるのも東京ならでは!)成功率は5割を切ります。その中でも今回は・・・うーむ。

いただいたパンフレットの猿之助さんの挨拶に「仲間達が試行錯誤を重ね、東西の古典の名作を融合させた新作をご覧いただきます。これまでは私が陣頭に立ち采配を振って参りましたが、彼らの成長の為にも(中略)そっと見守る立場に徹することにいたしました」とありましたが、正直なところ、猿之助さん、もう少し手を入れて欲しかったです。

これは「融合」ではなく「張りぼて」だ、と思いました。様々な要素が詰まった劇なのですが、それぞれの繋ぎ合わせに深みがなく、ただ繋いだ、という印象でした。猿之助さんと、松雪泰子さんは流石の演技力でした。が、若い衆たち、笑わせようという場面でも笑いは起こらず、どこか宙を舞っているような感じでした。作品の題に繋がる「むかし泣き虫神様が♬」の台詞に音をつけることは著作権などの問題があったのでしょうか?台詞で聞くのと歌で聞くのとでは印象が全く違ったように感じます。

ツッコミどころが多い劇だったので印象に残った、そういう意味では面白い劇だったのかもしれないです。(・・・帰宅後大河ドラマ「どうする家康」でもLGBTを取り上げ喜劇調にまとめていましたがそういうのが今は流行りなのかしら。日本の昔、男女の区別はあるようでないようで、かなり緩やかだったと法政大学の田中優子さんがおっしゃっています。そういう意味では表現への違和感を感じる私の方が「ヘン」なのかもしれません。色々考える余地があるようにも思います。)

翌日は浜離宮恩賜庭園に行きました。高いビルに囲まれた広い庭園内では、サンシュユ・辛夷や菜の花が満開、桜の花やカリンは美しい蕾姿でした。

(カリン)

盛りをすぎたとはいえ、梅や椿もまだ頑張っていました。

花だけでなく見所も沢山あります。https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/view028.html

これは徳川慶喜が大阪城から船で江戸に戻ったときに通った水門。

お抹茶を楽しんだ中島のお茶屋からはレインボーブリッジが見えます。

浜離宮を満喫しての帰り道、旧芝離宮恩賜庭園にも寄りました。こちらはこじんまりとした庭園、じゅうがつざくらと書かれた木は可憐な花を咲かせており、また、美しいボケの花が満開でした。

コロナ感染も減り、マスク着用が自由になる直前、気候と同様、心も緩んだ週末でした。

2023・3・12

ABOUT ME
たつこ
たつこ
今でも手元にある「長くつ下のピッピ」「やかまし村のこどもたち」が読書体験の原点。「ギャ〜!」と叫ぶほかない失敗をたび重ねていまに至ります。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です