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映画・ガーンジー島の読書会の秘密

「ガーンジー島」ってどこの島だと思います?聞かれた時「ガンジー?インド?」と答えた私です。

イギリスとフランスの間のイギリス海峡にある島、イギリス王室属領でイギリス女王を君主としているが、連合王国には含まれず、独自の議会と政府を持っているのですが、外交と国防に関してはイギリス政府に委任しており、主権国家ではないそうです。観光、園芸、牧畜が主産業で、またタックス・ヘイブンの島としても有名で世界有数の金融センターとなっているそうです。

そんな(と言ってもまだよくわからない)ガーンジー島は、第二次世界大戦時、ナチスドイツに占領されました。その時に行われていた読書会(読書とポテトピールパイの会)の主催者はエリザベスという女性でした。1946年終戦の喜びに沸くロンドンに違和感を持つ作家のジュリエットがこの読書会に秘められた真実を明かしていくという映画です。

1941年、美しい星空と虫の声、男性の歌声で、映画は始まります。原題は「The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society」

人気作家のジュリエットのもとに「チャールズ・ラム随筆集」という本が縁で届いた手紙で、戦時中のガーンジー島の様子が語られます。人間らしい暮らしを奪われた人々が少しでも人間らしく生きたいと願い、行動します。「闇の中の光、それは本の力」とその手紙は語ります。

ジュリエットにとっても本は大事な避難場所でした。現在の自分の作品に満足できず、本の持つ力を書きたいと思う彼女はガーンジー島に赴きます。船が島に向かう風景、馬車で宿に向かう風景・・・様々なシーンの映像がとても美しい。美しい風景の中で語られる戦時中のエピソードはあまりに悔しさと憎しみに満ちているようです・・・が並行して美しくも哀しい物語が紡がれていくのです。

「チャールズ・ラム随筆集」ってどんな内容なのでしょう。読んでみたいです。「砂漠のような大地を私は懐かしい顔を求めて歩いた」というラムの詩が最後に登場します。「懐かしい顔」を見つけることができる人は幸せです。「人の意識が小舟で旅行してるんだ」〜〜

そう、人は意識を持ち、でも無意識にも覆われていて、その間で自分の道を選ぶのだと思います。

この美しい映画は、今、WOWOWオンデマンドで観ることが出来ます。またWOWOWで6日(火)午後4時50分から放映されます。もしチャンスがあれば是非ご覧ください。

http://dokushokai-movie.com/

原作「ガーンジー島の読書会」も読んでみようと思います。本当の幸せとは何か?考えさせられる本に違いありません。そしていつかガーンジー島にも行ってみたいです。

2020.10.1(木)満月の美しい夜です。

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manabimon
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英語学習・音楽制作・WEBデザイン・体質改善など、色んな『まなび』と『教育』をテーマにnelle*hirbel(通称ねるひる)を中心に学びクリエーターチームで情報を発信しています。 YouTubeチャンネルでは、音楽×英語の動画コンテンツと英語レッスンを生配信しています。

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