社会をまなぶ

ザ・ニュースペーパー

年明け6日、大阪ブリーゼブリーゼでの、社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」の公演を楽しみました。

現在、各地での様々な舞台公演が、観客を目一杯入れている中で(WOWOWで生中継された藤原竜也主演の「てにあまる」@東京芸術劇場も満員のお客さんでした)、隣と前後ろは空席となっている市松模様での座席配置でした。そのせいで満員の半分以下のお客さん、となってしまい、「圧倒的な笑いや拍手」に欠けるというコント集団としては致命的ともいえる座席配置をあえて行うところ(もちろん興行収入も半減となり、これも致命的といえます)に、この集団の見識の高さ、矜持=自分たちの芸風への覚悟、を感じました。

https://www.youtube.com/watch?v=VZPthVBTVlY

新型コロナウィルスに翻弄されている2020年21年を象徴するように、舞台での話題も新型コロナウィルスが中心でした。政府の対策、Abenoマスクや、うちで踊ろう、アッキーナやガースーさんのズレた様子などが、見事に風刺されていました。私は、もう少し森友加計問題が取り上げられるかなと期待していましたが、その点は外れでした(焦点がぼやけるからかな)。

31年前、昭和天皇の重体の中での歌舞自粛期間に活動したグループたちが母体となった集団だけあって、「さるコウキな一族」の結婚問題や女性一族のあり方についても取り上げていました。

また、1月6日(火)アメリカワシントン国会議事堂へのトランプ支持者の乱入事件(大変ショッキングな出来事でしたね)についても早々と取り上げていました。「トランプ大統領」は「二度と出てこない」と去った直後にすぐに登場、その登場の仕方に「ひょっとして実際にあるかも」と笑いながらドキッとしました。

「笑いながら、ドキッとする」連続の中、「笑いにふりきれない」という気持ちもありました。これは私自身の不安の強さの裏返しなのかもしれませんし、ザ・ニュースペーパー側の問題もあったかもしれません。

昨年の新歌舞伎座での公園を観た友人は、「今回は、あの時の『爆発的な笑い』はなかった。やはり観客の少なさの影響はあったかな」と。

1988年の結成以来31年目を迎えるという「ザ・ニュースペーパー」。常にニュースをネタにしたコントや替え歌、パントタイム、ダンスなどを駆使したライブにこだわってきた彼らの舞台を次は是非満員御礼の中で観たいと思いました。

2021年1月13日(水)

ABOUT ME
たつこ
たつこ
今でも手元にある「長くつ下のピッピ」「やかまし村のこどもたち」が読書体験の原点。「ギャ〜!」と叫ぶほかない失敗をたび重ねて今に至ります。心理し(士・師〜〜この二つの「し」の違いは何だろう?)です(臨床心理士・公認心理師)。喜びも多かった教員経験の中、一方で、えも言えぬ息苦しさも感じ、心理しの資格をとって、今は相談活動を行なっています。
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