体質改善

皮膚・0番目の脳〜ヒューマニエンス

 

浮遊するクラゲ。約10億年前からほぼ姿を変えずに生息しているそうです。

心臓も血管も脳もない生物、クラゲ。しかし、光の明暗、音の高低を感じとるそうです。生命進化において、脳が出来る前から皮膚は存在していたので、皮膚は「0番目の脳」とも呼ばれています。

皮膚の存在は自分の内と外を区別するために不可欠で、もし皮膚感覚を失うと「私」を認知できなくなってしまい、「自己」を喪失してしまうのです。そんな「皮膚」には、目でなくても“光”を捉え、耳でなくても“音”を聞き、舌でなくても“味”を知るという感覚が備わっていることがわかってきたそうです。

そんな驚くべき「皮膚」の力を特集した番組、「〝皮膚〟0番目の脳(ヒューマニエンス40億年のたくらみ)」を5月6日木曜夜、みました。(5月10日(月)夜夜11:15〜BS1再放送。実は既に3月4日に放送された番組の再放送だそうです。)https://www.nhk.jp/p/ts/X4VK5R2LR1/episode/te/VGKW867RWG/

アフリカの様々な少数民族の美しい写真が強烈な印象の写真家ヨシダナギさんがゲスト。

ナギさんが彼らと仲良くなり心を通わせ美しい写真を撮影する過程で、彼らと同じペイントを皮膚に施すことが、重要なポイントだという話。また彼らの「服を纏うことで外界を感じる力が弱まる」という言葉。感じ入りました。

まだ目も耳も出来てない胎児も、何度も子宮の壁に触れる動作が見られる、つまり触覚によって外界の様々なことを感じ取っている・・・双子の胎児は、他者に触れるときにはゆっくりとやさしく触れている・・・赤ちゃんへの視覚や聴覚の刺激への反応は脳のごく一部だったのに対し触覚への刺激からは脳の広い範囲が活性化した・・・触覚は人間の早い段階の脳の発達を促している・・・次々と繰り広げられる皮膚感覚についての事実には、目から鱗でした。

培養皮膚にダメージを与えて、赤と青の光を当てたところ、赤の光を当てたときには回復が促進されたそうです。クラゲの水槽に緑のライトを当てても反応しないのに、赤のライトを当てるとライトに向かって泳ぎ出すという事実がそこに重なります。色を感じるオプシンという細胞(網膜に多くある)が皮膚にも多く存在するので皮膚も色を感知するのだそうです。

さらに皮膚には香りを察知する力もあるのです。ドイツの研究から白檀の香りで傷の治りが早くなるという事実が報告されているそうです。脳を通さずに皮膚が直接香りを察知する、というのです。

また、皮膚は音の違いも感じるそうです。皮膚を露出した状態で2つの音楽を聴いてもらううと、全く同じに聞こえるのに皆が違いを感じました。実は片方には耳に聞こえないとされる超高周波音を含んでいたのです。超高周波音が脳を活性化するそうです。厚手の服を着るとその違いを感じる力が減少します。先にあげたヨシダナギさんの出会った人々が「服を着ると外界を感じる力が落ちる」というのは妄想でも錯覚でもなく本当のことなのですね。

脳卒中で体の右半分の感覚を失った人が登場しました。この方は感覚のない手を感覚のある手で常に触ることで、日常を取り戻していきました。皮膚感覚がないと自分の動きがわからず、常に右足や右手を「見る」ことで自分の体の動きを確認しているとのことでした。つまり皮膚感覚は己とその他を分けるものなのです。

すごいな〜皮膚って。「肌で感じる」という言葉は比喩ではないのですね。

そんな肌を大事にしたいと強く感じました。不要なものを肌に与えない、肌感覚を大事にする、スキンシップも大切にする・・・etc おそらく過剰に色々なバリアを纏ってしまっている今の生活をもう一度見直したいと思いました。

次、読もうと思っている本。「皮膚はすごい 生き物たちの驚くべき進化 岩波科学ライブラリー」https://www.iwanami.co.jp/book/b454597.html

2021・5・8(土)世界赤十字デー。1859年に創設されたそうです。コロナ禍の中、その活動は私たちの大いなる助けになっています。感謝。https://www.jrc.or.jp/

 

 

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たつこ
たつこ
今でも手元にある「長くつ下のピッピ」「やかまし村のこどもたち」が読書体験の原点。「ギャ〜!」と叫ぶほかない失敗をたび重ねて今に至ります。心理し(士・師〜〜この二つの「し」の違いは何だろう?)です(臨床心理士・公認心理師)。喜びも多かった教員経験の中、一方で、えも言えぬ息苦しさも感じ、心理しの資格をとって、今は相談活動を行なっています。

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