小樽での目的の一つは美味しいお寿司を食べること。情報も持たないまま目についたところに入ろうとすると・・・満席お断り続きです。それほど人が歩いているようには思えなかったのですが、美味しいところにはちゃんといるんだ・・・でもちゃんとありました。私たちも入れた美味しいお店が。小樽寿司屋通り旭寿司。女将さんが素敵でした。
宿泊先のホテルの前は運河観光船の発着場所でした。夜のクルーズが人気だそうでこれも満席でした。
翌日、小樽市総合博物館の分室運河館にいきました。明治26年に建てられた「小樽倉庫」を利用しており、建物自体が文化財となっています。https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2020111400122/
この建物の上のシャチホコは瓦製です。
入場料300円ですが、たくさん見所がありとてもよかったです。確かにアイヌの人々がここで暮らしたいたこと、江戸時代には北前船が通り、江戸時代後半に始まったニシン漁で、人々が多くここに集まってきたこと。小樽が最も華やかだった大正時代の街並みが復元されていました。
大阪で刷られた広告が小樽に運ばれ、配られていました。展示されている広告を前に、その広告を刷ったお店のお嬢さんと、その広告を配ったお店の坊ちゃんとが恋に落ちる、なんてことはなかっただろうか・・・と夢想したり。
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ニシン漁で賑わった街から、加工したニシンの出荷先がやはり大阪が一番多かった、という表を見て、食べたニシンのことが気になって、小樽までやってきた大阪の女の子が急に浮かび上がってきたり。
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第二展示室もとても興味深かったです。小樽にいる動物たちのジオラマ。手前にあるボタンを押すとその動物にスポットライトがあたり、(私は鳥ばかりおしたのですが)鳴声がします。
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また、小樽市西部にある忍路土場遺跡(縄文時代後期・約3500年前)の発掘資料や、手宮洞窟古代彫刻(続縄文時代・約1500年前)の復元や、わかりやすい説明の年表がありました。
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小樽の文化財という立派な冊子も無料で配布していました。小樽の方々の多大な努力に感謝。
小樽ガラスの店々も探索しました。自分へのお土産は再生ガラスのカップです。
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時間はあっという間に経ちます。桑田屋さんの手作り小樽伝統菓子ぱんじゅうを食べながら(初めての味、美味しい!残念ながら日持ちがしないのですぐに渡せない人へのお土産にはならないです)、慌てて、予約していた小樽運河クルーズ船に乗りました。運河から海に出て、また運河に戻ります。
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夜のライトアップされた運河もいいでしょうが、良い天気の下のクルーズもとても気持ちよく大満足でした。
さびれた町となった小樽復興のために運河を潰して道路にしようという案もあったそうです。市民たちの力で運河を残し、その運河や文化財を大切にして、現在観光の街として小樽は賑わっています。分岐点で何を選択するか、先を読むことは難しいですが、旧いものを大切にする心持ちも大事にしたいですね。
一方でコロナ感染拡大下、観光の町は大打撃を受けました。私たちが訪れた日は割と多くの観光客がいましたが、海外からの観光客がまだいない中の大変さを感じました。早くコロナ騒ぎがおさまり、人々が自由に行き交う日が来てほしいと切に願いながら、帰阪しました。
2021・霜月